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銀輪の死角:「自転車空間、車道に」 複数が整備求める--検討委 /東京

 国土交通省と警察庁が設置した有識者会議「安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた検討委員会」(委員長・久保田尚埼玉大大学院教授)の第2回会合が15日、国交省で開かれた。走行空間の整備にあたり、車道走行の原則化や自転車レーンの優先的な設置を求める声が複数の委員から出たほか、他の交通機関との優先度の明確化、ルール教育の充実を訴える意見も出た。

 委員会は今年度中に走行空間の整備方法や自転車交通の在り方をガイドラインとしてまとめる方針。この日は、ガイドラインに盛り込む基本的な内容を議論した。

 自転車の走行空間について、東工大大学院の屋井鉄雄教授は「高齢者や子供は別に、新たに造る道路は自転車を歩道に乗せず、今ある道路は車道に下ろす整備をしていくべきだ」と主張。住信基礎研究所の古倉宗治研究理事は「自転車レーンを第一に整備する方がいい。自転車道は他の交通手段が通らず安心感から自転車は歩道のようにルールを守らなくなる」と指摘した。サイクルライフナビゲーターの絹代さんも「自転車道は対面通行ですれ違い時に危険。自転車は歩道に流れてしまう」と語った。

 一方、ガイドラインの在り方について、古倉研究理事は「自転車と車のどちらを優先させるかなど自転車の位置づけを明示すべきだ」と提言した。NPO法人「自転車活用推進研究会」の小林成基理事長も「今は車一辺倒でなく、多様な交通手段を使える道路環境が必要との流れにある」と指摘した。【馬場直子】

毎日新聞 2011年12月16日 地方版

 
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