【社会】支援物資を職員に配布 江南市2011年12月15日 11時07分 愛知県江南市が11月末、東日本大震災の支援物資として市民から預かっていたティッシュペーパー200箱を被災地に送らず、職員に配っていたことが分かった。本紙の指摘を受けて市は14日夜、ティッシュの回収を決め、職員の処分を検討すると発表した。 市によると、ティッシュは3月下旬、県の要請で市役所に設けた支援物資受付窓口に持ち込まれた。県が指定した粉ミルク、紙おむつなど7品目ではなく、提供者が不明で返品もできず、市役所地下の更衣室前にそのまま保管していた。 支援物資を担当する福祉課が11月末に整理することになり、残っていたティッシュを職員18人に約10箱ずつ配った。同僚に「持って帰って」とだけ言われ、支援物資とは知らなかった職員もいたという。 滝正直健康福祉部長は取材に「市民の信頼を失墜する行為。申し訳ない」と話した。市は未使用品を回収し、足りない分は購入して市内の福祉施設に寄付すると決めた。 愛知県内では6月にも東海市が岩手県釜石市に送るため、市民から集めた支援物資のうち、現地から要請のなかった粉ミルクなどを市内の保育園に配っていたことが明らかになっている。 愛知ボランティアセンター(名古屋市熱田区)の久田光政代表の話 支援物資を受け付けると、指定外の品目が持ち込まれる事態が必ず起きる。フリーマーケットに出品して換金したり、インターネットで引き取り手を探すなど、被災地へ届ける方法はいくらでもある。引き取り手を探す責任を果たせないのであれば、支援物資を預かるべきではない。 (中日新聞) PR情報
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