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地下街バトル、東京vs大阪vs名古屋 広さ日本一は? 東京ふしぎ探検隊(9)

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2011/9/9 7:00
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■名古屋の地下はなぜ広い

店舗面積が日本一の「八重洲地下街」
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店舗面積が日本一の「八重洲地下街」

 地下街単体でのランキングに比べ、目についたのが名古屋勢の躍進。2位の栄駅、3位の名古屋駅は、地下街単体のランキングでは5位に「セントラルパーク」、16位に「エスカ」、18位に「ユニモール」が入っただけ。それでも栄駅で6つ、名古屋駅では9つの地下街が集結することで、日本有数の地下街集積地となった。

 なぜ、名古屋は地下街が広いのか。地下街を管理する、名古屋市街路計画課に聞いてみた。「はっきりとした理由はわかりませんが、道路が広いこと、夏が暑くて冬が寒いことが関係しているかもしれませんね」。地下街は道路や広場など公共の土地の下に造られるもの。地上の道路が広ければ、それだけ地下街を整備しやすい。

夏と冬の平均気温(度)
1月2月7月8月
東京6.1 6.5 25.8 27.4
名古屋4.5 5.2 26.4 27.8
大阪6.0 6.3 27.4 28.8

気象庁調べ、1981年から2010年までの平均値

 気象条件はどうか。気象庁のデータを調べてみた。東京、名古屋、大阪の夏と冬の平均気温を比べたところ、夏は大阪、名古屋、東京の順に暑く、冬は名古屋、大阪、東京の順に寒い。特に名古屋の冬の寒さは突出している。これもまた、地下が発達した一因かもしれない。

■店舗面積、1位「八重洲」に「なんば」が肉薄

 では、地下街(単体)を店舗面積で見てみよう。以前掲載した地下街ランキングは、地下街の法的な定義に従い、通路や駐車場も含めた面積で比較した。通路も地下街の一部分であり、地下街の広さに含めてもおかしくはないが、1位が「クリスタ長堀」という結果に「意外」との声があがった。

 そこで店舗部分だけの面積で比較したところ、1位は「八重洲地下街」で、2位の「なんばウォーク」が僅差で迫った。3位も大阪・梅田の「ホワイティうめだ」となった。一方、「クリスタ長堀」は店舗面積では12位にとどまった。これなら実感に近いランキングとなったのではないだろうか。

地下街の店舗面積ランキング
地下街名所在地面積(平方m)総面積の順位
1八重洲地下街東京都中央区1万55402
2なんばウォーク大阪市1万545010
3ホワイティうめだ大阪市1万372013
4天神地下街福岡市1万14006
5ザ・ダイヤモンド横浜市1万07603
6セントラルパーク名古屋市1万07105
6アゼリア川崎市1万07104
8ポルタ京都市1万031017
9アピア札幌市945014
10ポルタ横浜市92608
11さんちか神戸市925022
12クリスタ長堀大阪市91601
13岡山一番街岡山市841020
14ディアモール大阪大阪市78107
15新宿サブナード東京都新宿区73609
16シャレオ広島市712019
17オーロラタウン札幌市662011
18ユニモール名古屋市616018
19エスカ名古屋市612016
20サカエチカ名古屋市608026

都市地下空間活用研究会の粕谷太郎・主任研究員が作成

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