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新人教師の自殺は「公務災害」(2011/12/15/木)
7年前に磐田市の公立小学校に勤務していた新人教師が自殺したのは教師としての仕事「公務」が原因だったと認めるよう遺族が求めていた裁判で静岡地裁は「公務」と認めた。公務災害の認定を求めていたのは2004年に自殺した磐田市の小学校教師木村百合子さんの遺族。訴えによると木村さんは教師になってまもなく児童が授業を妨害したり友達を叩くなど、学級崩壊に悩んでうつ病を発症し仲間の支援を受けられなかったのが自殺の原因としている。これに対し被告の災害補償基金静岡県支部は木村さんの心の弱さが自殺の原因としてきたが静岡地裁の山崎勉裁判長は「新人教師にとっては大変なクラスを受け持ち学校の支援も不十分だった」として公務災害と認めた。警察庁によると教師の自殺は年々増え去年は全国で146人、うつ病がおよそ3分の1を占める。また依願退職する新人教師も増えている。子どもだけでなく保護者の対応に苦慮する教師は多く今回の裁判は教育界の問題点ともいえる教師のつらさや孤独さを認定した。