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「原発に未来ない」 東電OBの蓮池透さんが講演 | ||
北朝鮮による拉致被害者家族会元副代表で、元東京電力社員の蓮池透さんが15日、佐賀市内で講演した。福島第1原発事故で自治体が核のごみを受け入れる可能性はなくなったとし、「原発に未来はない。国は原発をやめ、新エネルギーを見つけるべき」と訴えた。
蓮池さんは東電OBとして被害に遭った住民に「申し訳ない」と謝罪した上で、東電の当事者意識の欠如や避難者に対する政府対応の怠慢を批判。野田首相が16日にも宣言する福島原発の「冷温停止状態」も「炉の状況を誰も確認しておらず、推測を重ねただけ」と述べ、原子炉内の徹底的な安全確認を求めた。
使用済み核燃料の受け入れ先もないまま、核廃棄物を出し続ける原発について「新たな建設は絶対に無理。原発に未来はなく、原発の輸出を考える政府は現実を受け止めるべき」と訴え、代替電源への移行を求めた。
蓮池さんは福島第1原発に通算5年半勤務、核廃棄物処理などを担当する原子燃料サイクル部長などを歴任し、09年に退職した。 |
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2011年12月15日更新 |