ユネスコ本部にパレスチナの旗
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ユネスコ本部にパレスチナの旗

12月14日 8時57分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

国連への正式な加盟を求めるパレスチナが、ユネスコ=国連教育科学文化機関に加盟したことを受けて、パリのユネスコ本部で、パレスチナの旗を掲揚する式典が行われ、アッバス議長は、独立国家樹立に向けた一歩となるよう、期待を示しました。

教育の普及や文化の発展を目的とするユネスコは、国連に加盟していない国にも、一定の条件の下で加盟を認めており、オブザーバーの資格だったパレスチナは、ことしの総会で圧倒的多数の賛成を得て、先月、正式に加盟しました。これを受けて、パリのユネスコ本部で、13日、パレスチナの加盟を記念する式典が、アッバス議長も出席して行われ、国連の旗の隣にパレスチナの旗が掲げられました。パレスチナが国連の機関に正式に加盟したのは、ユネスコが初めてで、アッバス議長は演説で、「ユネスコへの加盟が、ほかの国際機関への加盟につながるよう望む」と述べ、9月に申請した国連本体への加盟と、パレスチナ独立国家の樹立に向けた一歩となるよう、期待を示しました。しかし、イスラエル寄りの立場をとるアメリカは、ユネスコの決定について、パレスチナの一方的な動きを認め、和平を阻害するものだと厳しく批判し、先月からユネスコへの資金拠出を止めています。このため、ユネスコは、活動費を確保するため、各国にさらなる資金提供を求めるとともに、一般市民にも募金を呼びかける事態となっています。