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桜島のマグマ 人工地震で調査

12月15日 13時1分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

ことしに入ってから爆発的な噴火が900回を超えた鹿児島市の桜島で、ダイナマイトを爆発させて人工的な地震を起こし、マグマの状態を探る調査が行われました。

この調査は、桜島の地下の構造を調べて大規模な噴火の予知に生かそうと、京都大学や気象庁などの研究グループが3年前から行っていて、15日は午前0時すぎから桜島の14か所でダイナマイトを爆発させました。北部にある高免町では、地下10メートルに埋められたダイナマイトが爆発すると、大きな音と共に地面が揺れました。爆発で起きた「地震波」は、マグマにぶつかると方向や速度が変わるため、マグマがどこまで上昇しているかなどが分かるということです。今回の調査では、およそ250台の地震計が臨時に設置され、研究グループは、得られたデータを過去のデータと比較しながらマグマの状態を分析することにしています。桜島は、ことしに入ってから爆発的な噴火が900回を超え、気象台が観測を初めて以来最も多くなっていて、調査を行った京都大学火山活動研究センターの井口正人准教授は「噴火の前兆現象などを少しでも早くつかめるよう分析を進めたい」と話しています。