「極度の人見知り」だったＨＫＴ松岡菜摘　解散危機乗り越え成長

　ＨＫＴ４８が先月２６日のデビュー公演から連日、福岡市内の専用劇場で奮闘している。中心メンバーの１人、松岡菜摘（１５）は「ほんの少しだけど、成長できたかな。最近、表情がよくなったと言われます。劇場ではそこを私の個性だと思って見てほしい」とアピールする。

　以前は「極度の人見知り」だったが、オーディション合格後、成長してきた。「これまでは敬語も使えず年上の人と全然話せませんでした。でも、今はそうでもなくなったんです」と話す。

　転機は８月中旬の解散危機だった。練習するはずだった課題曲の歌詞をメンバー全員が覚えてこなかった日があった。気を抜いた姿勢に対し、スタッフやマネジャーは「もう解散だ」と激怒した。松岡は自らのふがいなさに涙し、レッスン後、マネジャーや最年長メンバーの菅本裕子（１７）らと食事に行った。これまで「年上の人から声を掛けられても返事しかできなかった」という少女がＨＫＴ４８のためにとことん話し合った。

　「あの時、自分の考えをしっかりと言葉にする大切さが分かりました」

　女優志望で、新垣結衣（２３）のように「喜びや悲しみの感情を、うまく表情で表現できる人になりたい」と夢を語る。まだまだ課題は山積みだが、生き生きと話す表情に、もはや人見知りの面影はなかった。

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