NHK福岡のニュース　福岡放送局

• 
• 

路面電車 ５８年ぶり里帰り

戦時中から戦後にかけて大牟田市内を走り５８年ぶりに里帰りした路面電車が来年、博物館として市民たちに公開されることになりました。
公開されるのは、昭和１８年から２８年までの間、大牟田市の中心部を走っていた西鉄の路面電車の車両１両です。
公開に向けて１４日、市民グループのメンバーなど１１人が保管場所に集まり、車内の吊り輪や天井を磨いたり、車体と車輪のさびなどを落とす作業をしました。
この電車は使われなくなったあと山口県内で展示されていましたが、老朽化に伴い解体されると聞いた大牟田市の市民グループがことし４月に引き取り、５８年ぶりに里帰りしました。
車両の長さは１１メートルで、走ることはできませんが、運転台の装置やペダルを踏んで鳴らす警笛などは当時のまま残っています。市民グループは展示する場所を決めたうえで、この電車を小さな博物館として来年、市民に公開することにしています。
市民グループの古賀知行さんは「歴史的な遺産として皆さんに親しんでほしいと考えています」と話していました。

12月14日　21時09分

•