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【おくやみ】

津波てんでんこ 語り継ぐ 山下 文男氏 津波研究家

津波に襲われた際の様子を振り返る山下文男さん=3月21日、盛岡市で

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 山下 文男氏(やました・ふみお=津波研究家)13日、肺炎のため死去、87歳。岩手県出身。通夜は16日午後5時から、葬儀・告別式は17日午後1時から大船渡市盛町みどり町20の1、花祭苑で。喪主は長男允一(まさかず)さん。

 岩手県の津波研究家で、津波の時はほかの人を気にせず、てんでばらばらに逃げろという「津波てんでんこ」という教えを広めた。

 今年3月の東日本大震災では、同県陸前高田市の県立高田病院に入院中に津波に襲われ、救出されたものの、体調を崩してほぼ寝たきりの状態が続いていた。大船渡市の自宅も全壊した。

 昭和三陸地震津波でも被害に遭っており、「哀史 三陸大津波−歴史の教訓に学ぶ」などの著書がある。2006年には「津波いろは歌留多(かるた)」の改訂版もつくった。

 

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