佐賀県は14日、韓国産のアサリを有明海産などと偽装して販売したとして、アサリ卸売業「まる五(ご)商店」=佐賀市新郷本町=に対し、日本農林規格(JAS)法に基づき、適正表示を指示した。
県によると、同商店は1―3月と5―11月、韓国産や、韓国産に有明海産や三重県産を混ぜたアサリ計約31トンを「有明産」「有明海産」と偽って表示し、別の卸売業者を経由して県内15社のスーパーなどで販売していた。有明海産のアサリが多く採れる時期には、有明海産を適正に販売していたという。
県などの調査に対し、同商店は「(不適正表示で販売した時期は)韓国産の方が身も大きく、質もいいが、『韓国産』では売れないと考えた」と説明したという。
=2011/12/14 西日本新聞=