TPPの第1回関係閣僚会合であいさつする野田佳彦首相(手前から2人目)。手前は古川元久国家戦略相、左から、小宮山洋子厚労相、玄葉光一郎外相=13日午前9時49分、首相官邸、仙波理撮影 |
環太平洋経済連携協定(TPP)の参加交渉に臨む野田政権が13日、交渉チームの枠組みを決めた。省庁横断で50人を集め、交渉だけでなく、情報発信にも力を入れる。ただ、交渉の矢面に立つ政府代表は空席で、本格的に始動するのは年明けからになりそうだ。
「国民への説明が不足しているとの指摘を踏まえ、政府を挙げて一層の情報提供に取り組む必要がある」
13日のTPPの第1回関係閣僚会合で、野田佳彦首相は、積極的に情報を公開する姿勢を強調した。
交渉チームは、9カ国との協議を担当する「国別協議チーム」、省庁間の連絡を担当する「国内連絡調整チーム」、TPPの情報を発信する「国内広報・情報提供チーム」の3チーム体制。3チームを束ね、政府代表や関係副大臣で構成される幹事会が「司令塔的機能」(藤村修官房長官)を担うとしている。