北九州市は13日、小倉北区のすし店が調理したヒラメのにぎりずしを9日に食べた29-70歳の男女16人が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴え、クドア・セプテンプンクタータという寄生虫を検出したと発表した。県内でこの寄生虫が原因と断定された食中毒例は初めて。
市によると、16人は小倉北区の病院であった会議の昼食で折り詰めずしを食べた。病院の冷蔵庫に残っていた折り詰めずしのヒラメや、すし店に残っていた折り詰めずしに使ったヒラメなどからクドア・セプテンプンクタータが検出された。
クドア・セプテンプンクタータはヒラメに寄生することが確認されており、一定の量以上がいるヒラメを食べると食中毒を起こすという。
16人は全員快方に向かっているという。
=2011/12/14付 西日本新聞朝刊=