放水に東京消防庁も、はしご車など30台投入東日本巨大地震で被災した東京電力福島第一原子力発電所で、使用済み核燃料の一時貯蔵プールの水位を上げるため、東京消防庁は18日、大規模災害に対応する緊急消防援助隊の消防車30台を現地へ派遣した。 同日午後、自衛隊や東電と連携し、貯蔵プール付近から依然として白煙が上がっている3号機や、1号機に地上から放水する。同原発敷地内2地点の放射線量は同日、ともに低下しているが、枝野官房長官は記者会見で、17日の放水の効果かどうかは確認されていないとした。一方、東電は、原子炉を冷やす緊急炉心冷却装置(ECCS)などに対する電源の回復作業を進め、2号機への送電線敷設をほぼ完了した。 東京消防庁によると、現地に派遣されたのは、放射能漏れ事故などを想定した訓練を積んでいるハイパーレスキュー隊を中心にした計30隊139人と、大型はしご車や大型化学車など30台。18日午前7時半頃、福島県のいわき市消防本部に到着した。 地上約40メートルから放水できる大型はしご車や、高さ22メートルから毎分3・8トンの自動放水が可能な屈折放水塔車などは、貯蔵プールがある建屋上部に向けて高所から放水できる。放射線量の測定が可能な特殊災害対策車、毎分5トンを放水できる大型化学車、大量送水のためのホース延長車や送水車なども投入する。ホース延長車には72本のホースが搭載されており、これを送水車に連結することで、「スーパーポンパー」と呼ばれる遠距離大量送水システムを構築する。最長で約2キロ先の海や川から取水し、放水する車両に水を送り続けることができるという。 消防隊は、すでに現場での放水を経験している自衛隊や東京電力の担当者らと協議。現場周辺の放射線量を測定した後、スーパーポンパーで海水をくみ上げ、はしご車や屈折放水塔車で放水することを検討している。隊員は、防護服を着て作業するが、給水や放水の際は車外に出て機材などを操作する必要があり、同庁幹部は「放射線量を測りながらの慎重な作業になる」と話している。東京消防庁は12日午後、同原発1号機への放水のため、ハイパーレスキュー隊員ら28人を出動させたが、水素爆発で1号機の建屋が損壊したため、途中で撤退させていた。 一方、東電は、在日米軍横田基地から貸与された高圧放水車1台を使用し、放水作業に加わるという。 自衛隊も18日午後、消防車両7台を使って、50トン以上を3号機に向けて地上から放水する。すでに現地に送った消防車両11台に加え、18日には2台を追加派遣したほか、17日に放水作業に当たった隊員の交代要員を各地の基地から集めている。17日に放水作業に参加した隊員十数人の (2011年3月18日14時36分 読売新聞)
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