原発事故の影響で買い手が減っている福島県会津地方のそばをPRしようと、東京・新宿区で会津産のそばをふるまう催しが開かれました。
福島県では、会津地方を中心にそばの生産が盛んで、栽培面積は全国で3番目に広い3000ヘクタール余りとなっています。しかし、原発事故のあと、そばの買い手が大幅に減っているということで、10日、産地を応援しようと全国の製粉業者で作る団体が、会津産のそばをPRする催しを開きました。東京・新宿区のイベント会場では、会津坂下町で作られた2000人分のそばが無料でふるまわれました。会場には、福島県内でそばを生産している業者やそば屋なども訪れ、会津産のそばは、出荷前のサンプリング検査で放射性物質が検出されず安全だと呼びかけていました。そばを食べた人たちは、「こしがあってとてもおいしいです。また買って食べてみたいです」と話していました。また、福島県内のそばの生産者などで作る団体の唐橋宏会長は、「会津のそばを食べてもらって、おいしさや安全性を知ってもらいたい」と話していました。