【ニューヨーク山科武司】ピレイ国連人権高等弁務官は12日、国連安全保障理事会でシリア・アサド政権による人権弾圧の状況を報告した。その後、記者団に「死者数は5000人を超えた。少なくとも300人の子供が含まれている」と述べた。
犠牲者数は、230人以上の目撃者の証言に基づく「信頼すべき数字」(ピレイ氏)という。ピレイ氏はこの日、安保理に対し、人道への罪で国際刑事裁判所(ICC)にシリア問題を付託するよう改めて求めた。報告を受け、ライス米国連大使は「報告は、緊急の対応が必要だと強調している。アサド政権に残された日々は限られている」と、シリアを非難した。
シリア問題で安保理は10月、アサド政権を非難し制裁を警告する決議案を採決したが、常任理事国のロシアと中国が拒否権を行使し否決された。
毎日新聞 2011年12月13日 12時33分
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