北陸など計5県の東海北陸自動車道と北陸自動車道のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で9日、不審な金属製の円筒が相次いで見つかり、安全確保と捜査のためSAやPAが次々閉鎖された。中日本高速道路(名古屋市)と各県警によると、岐阜、石川、富山、福井、滋賀の5県・14カ所で計41個が見つかった。
各県警は爆発物処理班を出動させるなどして不審物を回収。爆発物ではなかったが、中身を詳しく分析。夫婦とみられる男女2人が岐阜県警に「自分たちがやった」と出頭してきたため、建造物侵入容疑で逮捕する方針。
岐阜県警や同社などによると、9日午前10時10分ごろ、岐阜県関市の東海北陸道下り・長良川SAの女子トイレを清掃していた職員が個室4室で、新聞紙にくるまれた金属製の円筒形容器を1個ずつ計4個見つけた。同県警はSAを一時閉鎖して機動隊爆発物処理班を出動させ、現場は騒然となった。
午後になって、東海北陸道や北陸道の他のSA・PAの女子トイレなどでも同様の不審物が相次いで見つかった。各県警などによると、容器は銀色の金属製で直径約10~11センチ、高さ約5~6センチで、いずれもスポーツ紙などの新聞紙に包まれていた。ふたが閉まっており、臭いはなく、ラベルもなかったという。液体やゼリー状のものが入っていた容器もあり、各県警が分析を進めている。
不審物が見つかったのはいずれも高速道でつながっており、各県警は長良川SAから反時計回りに順に置いていったとみている。
毎日新聞 2011年12月9日 23時32分(最終更新 12月10日 1時57分)
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