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北陸新幹線:強力「E7系」金沢へ…JR東、延伸で開発

次世代車両「E7系」のモデルとなる「E2系」はやて=JR東日本提供
次世代車両「E7系」のモデルとなる「E2系」はやて=JR東日本提供

 14年度末の北陸新幹線長野-金沢間(線路延長228キロ)の延伸開業に伴い、JR東日本は次世代車両「E7系」を開発し、営業運転を目指す方針を固めた。現在の「E2系」をベースにけん引力をアップし、環境性能や快適さを向上させる。既に基本設計に着手しており、来年夏までに試作車を完成させて試験運転を始める。

 JR東は13年春から東北新幹線「E5系」(はやぶさ)で国内最速の時速320キロ運転を開始。秋田新幹線では「E6系」をデビューさせる。続くE7系を開発するのは97年10月の北陸新幹線東京-長野間開業でデビューした初期のE2系が更新時期を迎えるためだ。

 新車両のモデルとなるE2系はJR東が独自に開発した車両で、長野新幹線「あさま」や東北新幹線「はやて」などの列車名で運行している。険しい山岳ルートを時速170キロ以上で安定走行できるパワフルさが特徴だ。

 E7系はさらにモーターを強化して急勾配でも時速200キロ以上の走行を可能にする。先頭形状はトンネル突入時の微気圧波を抑えるデザインに変更。車体側面への吸音パネル装着や低騒音パンタグラフの導入で沿線騒音を低減する。

 延伸開業時は10両編成で運行し、東京からの予想時間は富山2時間10分、金沢2時間半程度になる見通しだが、E7系導入でさらなる短縮を見込む。運行主体は東京-上越間がJR東、上越-金沢間はJR西日本が担う。【斎藤正利】

毎日新聞 2011年12月13日 15時01分(最終更新 12月13日 18時21分)

 
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