社会
放射性物質の影響低減へ「反転耕」を実演
(福島県)
来年の米の作付けに向け、きょう、桑折町で、放射性物質の影響を低減させるために地表の土を下に入れ替える手法が実演された。地元の農家の人たちを前に、きょう県が実演したのは、『反転耕』という手法。
*県農業振興課・佐藤清丸さんインタビュー
「上にあった土を下に、下にあった土を上に回転させるわけですね」
まず、田んぼに、放射性物質を吸着するゼオライトを散布する。
その後、トラクターで、地面から深さ30センチ程度の土をぐるりと反転させた後、地面を踏み固め、乾燥させる。
線量の高い部分は、地中に固定させて半減期を待つため、捨てる場所に困ることはない。
きょうの実演では、地表の線量が3分の1程度に下がったただ、農家には金銭的な負担も気にかかる。
*農家インタビュー
「これから、除染はやっぱりやらないと。来年のためにも。なかなか機械がすごい機械だから」
県では、「反転耕」に限らず、農家に金銭的な負担がかからない対策を検討したい考え。
[ 12/13 19:59 福島中央テレビ]