■辞書の記述に変化も
研究発表を聴いて、ある新聞に載った読者欄の投稿を思い出しました。子供向けテレビ番組で使っていた「全然大丈夫」というフレーズが、誤用であり日本語の乱れだと断言した内容でした。専門家の研究が着実に進みつつあるものの、こうした投稿が新聞に大きく掲載される現実は“迷信”がまだまだ一般に根強く浸透していることをうかがわせます。
一方、辞書の世界では新しい変化も出てきています。三省堂の大辞林第3版(2006年)では、諸研究を反映したのか旧版にはなかった「明治・大正期には、もともと『すべて』『すっかり』の意で肯定表現にも用いられていたが、次第に下に打ち消しを伴う用法が強く意識されるようになった」という記述が追加されています。
今後、研究班の調査・研究が進み、迷信が解明されることになれば、辞書の記述も近い将来さらに書き換えられ、一般に認知されることになるかもしれません。その成果に期待しつつ、これからもこの研究に注目していきたいと思っています。
(佐々木智巳)
日本語、誤用、迷信、辞書
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