忠臣蔵のふるさと赤穂市の赤穂城跡周辺で11日、関西在住の外国人47人が討ち入り姿で練り歩く催し「渡る世間は義士ばかり!」が開かれた。「エー・ケー・オー(AKO)」と連呼しながら拳を突き上げる外国人らに、住民たちも盛んにカメラを向けていた。
14日の「赤穂義士祭」のプレイベントとして、赤穂観光協会が主催した。福島第1原発事故の影響で海外からの観光客が減る中、元気な姿をアピールしようと、地元を中心に関西在住の外国人らに参加を呼び掛けた。
観光庁の溝畑宏長官も駆け付け、大石内蔵助役で登場。近くの商店街では、同協会役員がふんする吉良上野介を外国人義士と探す企画もあり、路地に隠れていた吉良を捕らえると、全員で浅野家の菩提寺・花岳寺を訪れ報告した。
続いて大石神社まで練り歩き、記念撮影などを楽しんだ。大阪府和泉市の中学校で英語を教える米国出身のディエゴ・サンチェスさん(27)は「珍しい体験ができた。新しい文化に触れるのは楽しい」と笑顔だった。
13日は前夜祭があり、14日午前10時に忠臣蔵パレードが赤穂城跡大手門を出発する。同協会TEL0791・42・2602
(田中陽一)
(2011/12/13 09:15)
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