R100RS まる2年乗って思うこと
時間が経つのは早いもので、R100RSに乗り始めてまる2年が経とうとしています。 いつも乗るたびに思うのは、“楽”と“楽しい”を両立している後にも先にも稀有な車両であるということ。世界初ながら極めて完成度の高いカウリングと、ビーエムならではの穏やかなハンドリングと直進性のおかげで、新しいバイクと比べても遜色のなく快適に移動できます。この夏に500km以上の日帰りツーリングをしてきたのも、記憶に新しいところです。 古いバイクならではのエンジンの生命感には、始動のたびにワクワクします。決して美しい音色ではないものの、野太いながらジェントルな音は数あるバイクの中でもかなりお気に入り。等間隔爆発クランクの低く落ち着いたトーンのビートは、レシプロ戦闘機的とも形容される機械らしい重厚感に満ち溢れています。 さらに言えば、“ビーエム”というブランドを身に付け所有する悦び。精神年齢は20歳からほとんど成長のない自分でも、跨っている間は多少分別のついたオトナになれている気がしたり。そんなこんなで、個人的な思い入れと縁もあったR100RSと、とても満足度の高い2年間を過ごさせてもらってきました。 一方で、見えてきたこともあります。 つい先日湘南へぶらり出かけた時のこと。往復100kmくらいではまるで疲れないことに改めて感心しますが、そもそも泊まりで出かけない小生。ロングツーリングと言っても日帰りで、それも年に数回。これではR100RSがもったいないというか申し訳ないというか、このところそんなことが意識されるようになりました。 実用性に長け長距離を楽しく走れてしまう406Breakと、キャラクターのカブりも感じます。クルマとバイクのどちらにも優先順位が付けられない自分。かつてMGFと900SSという理想的な6輪体制が6年続いたんですが、そこにはまったりしたクルマとピリッとしたバイクの組み合わせの妙がありましたっけ。 さらにオフロードも走る僕は、元々ヒラヒラと動いて手の内に収まるようなバイクが好き。狭めなハンドルと大きいカウルがちょろっと乗るには重いと常々感じていました。でもコレについてはカスタムしたり手を加えれば、また乗り方や付き合い方も深まるよなと思ってきましたが、イジるのになかなか踏ん切りがつかないのも事実。 それも、この個体特有の程度のよさゆえ。今のところ、プラグコード、バッテリーに至るまで全て純正品と、全くカスタムされていないのは珍しいと思います。さらに前のオーナーさんは屋根付き車庫で保管らしい上雨天に走った形跡がありませんし、それは幸い僕も引き継げています。さらにこの2年でほとんど初期化も完了しながら走行距離も16,000kmあまりと、まさにこれからという感じ。 ここへ来て、少なくともこのR100RSをカスタムすることはないな、と心を決めるキッカケがありました。 RSのカウルを外すなりビキニカウルに換装するなりしても、最後はRSのカタチに戻すのを前提に考えていました。ところが、この“戻す”という作業のハードルが意外に高いことが分かってきたんです。 世間的にはカウルを外す場合は片道切符のケースが多いようですね。ビーエムをキチンと扱えるお店となればそれなりのお店になってしまいますし、多少できることは自分でやったとしても、戻す工賃まで具体的に調べてみるとかなりまとまった費用になりそうです。国産レプリカをネイキッドにするようにはいかないとは思っていましたが、それでも少し目算が甘かったようです。 うーん、素性によって振れ幅の大きなチョイ古バイクなので程度のいいものをとコダワって探しましたが、逆に今思えば心置きなくイジれる素材の方が良かったかも・・・? 結局思い至ったこととしては、フルノーマルで低走行のR100RSにより価値を見出してくれる方が他にいるのではないかということ。でも飽きたわけでもなければ手元に置いておきたいバイクでもありつつ、今しか乗れないバイクに乗りたい欲求もムクムクと膨らんできたりで葛藤することしばし。。。 そんな折、購入したディーラーさんに相談したら、委託の形で販売できますよという話をいただきました。太っ腹なことに一度売り出して心変わりがあっても、商談さえ入っていなければ特にペナルティーなしでキャンセルもできるらしいので、ここは一つお願いをしてみる方向で進めています。 よりふさわしいヒトのところへ旅立って行くのか、それともさらに深い付き合いを模索することになるのか、じっくり見極めたいと思っております。原付の話も合わせて身辺が少しザワついて参りました。。 |
入手時期が少々早かった・・・ということでもなさそうですが、「今しか乗れないオートバイが・・・」という思いは私も同じです。
私もGSとR100RSにはそんな感情を抱いていますが、両車共に他にない魅力を持っているのを理解しています。よって一度売却しても必ず戻ってくるような気がします。(失って気付くものってありますよね??)
せっかく出会った上質の個体だけに、もしお別れするようなことになれば、少し寂しい気がするのは単なるお節介ですかね(笑)
自然体が一番なのが云うまでもありませんが。
2011/10/27(木) 午後 9:52 [ MOO! ]
こんばんは
好き嫌いとはちがう、向き不向きは確かにあると思います。
僕は900ssが大好きでしたが、自分には不向きだと言う事に気がつくのに
10年以上かかりました(苦笑)
2011/10/28(金) 午前 0:07 [ ドカ山 ]
ぼくはR100Tにアップハンドルつけて乗ってますがまさに理想のバイクです。たぶん乗れなくなるまで乗ると思います、、
2011/10/28(金) 午後 1:29
ん〜これは悩ましい問題ですね。
確かにここまで素晴らしいコンディションであるとカスタムしずらいのはありますよね
委託販売に出されるとのことですので新たな縁があればyo-yuさんにとってもより良い方向に進むのかもしれませんね
2011/10/28(金) 午後 3:57 [ リリー ]
趣味のものですから、ご自身の気持ちに素直に動かれるのが一番ですよね。
どのような見極めをされても、必ず納得される結果になるものと思います。
さてどうなるのか、ドキドキしながら見させていただきます。
僕に甲斐性があれば手を挙げたいところなんですが(笑)
2011/10/29(土) 午後 11:27 [ RYOTA ]
>MOO!さん
数年バイクから遠ざかっていたせいか、
リターンした頃にはこれ以上はない!と思ったんですが、
乗れるようになったら欲が出てきてしまいました。。
RSに戻ることはないかもしれませんが、
ビーエムを買うことがあったらまた2バルブOHVかと思います。
失って気付く、、まさにおっしゃる通り!
そんな気もしないでもないの(笑)で、
今回はじっくりと腰をすえて考えようと思っております。
2011/10/30(日) 午後 3:04
>ドカ山さん
うーん、好き嫌いと向き不向きは違う、、胸に沁みますね〜
かく言う小生は、シゴトがそうかも(大苦笑)なんですが、
バイクもクルマもホントそうですよね。
でも900SSは向き不向きを忘れさせてくれる魅力がありますが、
ビーエムはそこまで熱にほだされる感じではないかもなんです。
果たしてどうなることやら?またご報告しますね♪
2011/10/30(日) 午後 3:07
>gombeiさん
R100Tにアップハンドルだったら、悩まなかったかもしれません!
理想のバイクという意味、すごく分かる気がします。
2011/10/30(日) 午後 3:09
>リリーさん
いやはや、お分かりいただけて嬉しいです。。
20年以上前のビーエムでフルノーマルって、
自分のような若輩者には若干プレッシャーもあり(苦笑)。
いつもお付き合いいただいて恐縮ですが、
成り行きをぜひまた見守ってやってくださいませ(^^ゞ
2011/10/30(日) 午後 3:11
>RYOTAさん
RSを見に来ていただいていたRYOTAさんには、何だか申し訳なく。。
とてもオトナなコメント、嬉しい限りです!
RYOTAさんのような方に、ホントはお譲りしたいんですけどね〜(^^ゞ
2011/10/30(日) 午後 3:13