つなぐ 希望の木
災難を乗り越えてきた木々を、都内に訪ねた。
【社会】福島の避難親子 孤立させぬ NPO代表 活動報告へ2011年12月13日 09時47分 難病だったわが子の看病体験を生かし、病気や障害がある子の子育てを支える活動をしているNPO法人「こどもプロジェクト」(東京都新宿区)代表の福田恵美さん(49)が、福島第一原発事故のため都内に避難している母子たちを孤立させたくないと奔走している。「責任をすべて背負っているのは、病気の子の親も福島から避難している親も同じ」。他のNPOとも連携し、15日には都内でシンポジウムを開く。 (小林由比) 福田さんは一九九四年に長男を出産した。生まれつき手足などの関節の動きが制約される難病だった。四年後に亡くなるまで都内の病院に入院していた息子の看病をする中で、重い病気の子の治療で地方から上京、経済的にも精神的にも大変な思いをしている親が多くいることを知った。 息子を亡くした後、自宅から離れて治療を受ける子と家族のための滞在施設をつくっている企業の取り組みを知り、施設について学ぶ海外研修に参加。二〇〇四年にNPOを設立し、障害や病気の子どもたちの子育て支援などに取り組み始めた。 震災後、気になったのは原発事故で東京に避難してきた親子。父親は仕事で地元に残り、母子で避難のケースが多い。特に「自主避難」している母親たちは、子どもの生活環境を変えることが良かったのかと悩みを抱えているという。 同NPOでは現在、大学生が千代田区に避難中の小学生らの勉強を見たりしているほか、母親の情報交換会も開いている。福田さんは「孤立しないよう支えたい。今後は他の地域にも広げ、不安を少しでも和らげたい」と話している。 「福島からの母子支援ネットワークシンポジウム」は十五日午後六時半から、千代田区飯田橋の東京しごとセンターで。無料。いわき市から避難中の母親二人が現状を語るほか、子どもたちの学習支援を行うNPOも活動を報告する。申し込みは、メール=kodomo−project@mtg.biglobe.ne.jp=か、ファクス=03(6280)8422=へ。 (東京新聞) PR情報
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