大阪府は12日、公募していた遊園地・エキスポランドの跡地を活用する運営事業者について、三井不動産(東京都中央区)を選んだと発表した。同府吹田市にある万博記念公園南側の跡地17.3ヘクタールに、教育をテーマにした娯楽施設と商業施設を併設する計画で、2016年9月までに開業するという。
三井不動産の案は、教育とエンターテインメントを融合する「エデュテイメント」をうたう。具体的には、大屋根のある広場▽英語を学びながらスポーツなどを体験する施設▽アニメやマンガの施設▽おもちゃを使った体験型施設▽仕事や社会の仕組みを体験できる子ども向け施設▽室内水族館▽映画館▽観覧車――などを提案した。府は17.3〜35.8ヘクタールの敷地の活用策を募集したが、三井案は最小に絞ったため府は残る敷地の活用策を検討する。
エキスポランドは07年にジェットコースターによる死亡事故を起こし、09年に再建を断念。独立行政法人・日本万国博覧会記念機構から土地の活用を任された府が、年500万人以上の集客を条件に事業者を公募。9月までに三井不動産など2社が応募した。