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きょうのコラム「時鐘」 2011年12月13日
点が線となる連続犯罪の始まりか、あるいは高速道を使った広域事件の発覚かと、一時は騒然となった
サービスエリアで次々と不審物が発見された事件は岐阜の夫婦が処理に困った接着剤を捨てたと分かって一件落着のもようだ。人騒がせなと一笑にふされるのかもしれないが「事件は社会を映す鏡」と思えば、ここにも今の日本がある 現代のゴミ社会の姿である。捨てるに捨てられないものが増えている。この夫婦も行政に相談すれば問題なかったのだろうが、缶入りの大量接着剤は確かに処理に困る代物だ。先に東京で放射性物質がみつかり大騒ぎになったことがある。あれも数十年前の処理に困ったゴミだったのだろう 原発事故がなければ発見されないまま放置されたに違いない。接着剤と一緒にするわけではないが、東北の被災地には、瓦礫(がれき)という名の大量のゴミがある。引き受け手が少なくて処理が進まない。今年の漢字「絆(きずな)」が泣いている 廃炉に30年近くかかる巨大なゴミもある。事件や事故が起きて初めて何がゴミなのか障害物なのかが分かる。残念ながら、それが世の中の現実の姿だ。 |