パキスタンにもウラン輸出を
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パキスタンにもウラン輸出を

12月9日 9時28分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

オーストラリアがインドに対してウランの輸出を解禁することについて、インドと同じようにNPT=核拡散防止条約に加盟せずに核兵器を保有しているパキスタン政府は、自分たちにもウラン輸出が認められるべきだと主張しました。

オーストラリアの与党・労働党は、今月4日、NPTに加盟せずに核兵器を保有しているインドに対して、これまで認めてこなかったウランの輸出を解禁する決定をしました。これについて、インドと同じようにNPT未加盟で核兵器保有国のパキスタンは、8日、外務省のバシット報道官が記者会見で「インドだけを特別扱いするのは適切ではない」という見解をオーストラリア政府に伝えたことを明らかにしました。そのうえで、バシット報道官は「パキスタンは電力不足で、エネルギーを必要としている。インドと同様の措置をパキスタンにも認めるよう願っている」と述べ、原子力発電所を増やす計画があるパキスタンにもウランの輸出が認められるべきだと主張しました。一方、アフガニスタンの首都カブールで、今月6日、60人以上が死亡した爆弾テロ事件を受けて、アフガニスタン政府がパキスタンを拠点とするイスラム過激派組織の犯行だと主張していることについて、報道官は「証拠があるのなら、共有するよう求めたい」と述べ、パキスタン側の関与を認めませんでした。