■ 新しいスポーツカーを登場させる?
場所は六本木ヒルズの52階。東京モーターショーの開幕前夜に、フォルクスワーゲンはグループ各社の首脳陣とわれわれメディアが直接対話できる立食パーティー、通称「グループナイト」を催した。出席者はフォルクスワーゲンAGのマルティン・ヴィンターコルン会長や同社研究開発担当のウルリッヒ・ハッケンベルク取締役などそうそうたる面々。このうち今回はハッケンベルク取締役、アウディAGのルパート・シュタートラー会長、そしてポルシェAGのウルフガング・ハッツ副社長から話を聞けたが、中でも一番度肝を抜かれたのはハッツ副社長の口から飛び出した「爆弾発言」の数々だった。
「ようやく新型911がデビューしたね」とハッツ副社長。「次に出てくるのは911カブリオレ。来年のデトロイトショーでお披露目するよ。ワハハハハハ」。「911カブリオレ」はこの日の直前に写真が公開されていた。しかし、実車そのものがまだ一般公開されていないクルマについて、これほどはっきりと、ポルシェの大幹部から話を聞けるとは思わなかった。
さらに、今後のラインナップ拡充についてはこんな風に語ってくれた。「現在は大きく分けると、911、ケイマン/ボクスター、カイエン、パナメーラの4ラインがある。これに『カチューン』(CAJUN。カイエンより小ぶりな新型SUV。これまで日本では『ケイジャン』と伝えられてきたが、ハッツ社長は『カチューン』に近い発音をした)が加わる。さらにスポーツカーをもっと増やしたいんだが、どうするかはまだ決まっていないよ。ワハハハハハハ」。