2011年10月14日 20時54分 更新:10月14日 20時57分
東京電力は14日、福島第1原発1号機の原子炉建屋全体を覆うカバーの設置作業が終わったと発表した。月内には建屋内の放射性物質をフィルターで除去する換気装置を稼働させる予定。
建屋カバーは、建屋からの放射性物質の放出を減らすため、8月上旬からポリエステル繊維素材のパネル62個を海上輸送して組み立てていた。換気装置は約1時間で建屋内全体の空気(約4万立方メートル)をフィルターに通し、放射性物質を約10分の1に減らすという。
カバーは補修しながら2年間使い、使用済み燃料や損傷した燃料を取り出す際にはより丈夫な素材を使ったカバーへの改造も検討する。3、4号機でも、燃料を取り出すために、同様のカバーで建屋を覆う方針という。
また、1号機原子炉建屋1階で、13日にロボットが撮影した動画を公開した。6月に見つかった地下から立ち上る湯気はなくなっていたものの、毎時4700ミリシーベルトという高線量を計測した。【関東晋慈】
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