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「女子」は22歳まで・・・国語審議会が定義を答申

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 文部科学大臣の諮問機関である国語審議会は4日、「女子」という言葉の定義について「22歳以下の女を指す」と定義するよう答申した。国語審議会の答申に直接的な拘束力はないものの、今後、答申を基に文科相が今後の法令及び公文書における字面、解釈の統一を行うよう閣議決定を要請するものと見られており、昨今の「女子」という言葉の濫用傾向にも一石を投じそうだ。

 国語審議会を所管する文化庁によると、「女子」の定義が審議会の検討テーマに上がったのは、我が国も批准した「女子差別撤廃条約」について、英語の"woman"を「女子」とするか「女性」と訳すか、またそれによって適用範囲に差異が生じるかというの解釈問題が発生したのが直接の原因で、近年「女子」という用語が法令等でも使用される機会が増えてきたのにあわせて政府としての統一見解を示す必要性が生じたからだという。なお「少女」については、少年法で20歳以下の未成年とされている。

 審議会の議論では、議題の性質や社会的影響の大きさを考慮して、常任委員以外にフェミニズム論者や社会学者、法学者、文化人類学者などの専門家、さらには女性誌編集者や女子高生などが参考人として招致され激しい議論が展開された。この中で、言語学者や法学者などが「『女児』『少女』『女』など、他の用語との兼ね合いから、20歳未満の女しか『女子』とは認められない」との主張したのに対し、社会学者などからは「『女子アナ』『女子大生』という言葉が定着している以上、20代前半も含めるべきではないか」として、「女子」を20歳未満に限定することに慎重な意見が出された他、フェミニズム論者からは「女性はいつまでたっても『女子』。男には『草食系男子』『男子の本懐』の用法が認められるのに女には認めないのは男女差別」といった反発も出され議論は平行線をたどった。

 中には「『女子』を定義する際には、年齢ではなく外見を重視すべきだ」との少数の声もあったが、結局、「女子大学」などの存在を鑑みて22歳までを女子としそれ以降は「女性」「女」と表記すべきとの中間派の意見が他の意見を押し切り、文部科学大臣に答申されたという。

 この答申について道出茂井伊審議会座長は「ここ数年、メディアなどで『女子』という語が濫用され『大人女子』などという形容矛盾も甚だしい使われ方までされるようになった。今後は30歳が『女子』を自称するなど無茶苦茶な使われ方は自重され減っていくのでは」としたが、「アラサー女子」などの用語を広めた女性誌「OutRed」の馬場運子編集長(44)は「女子という言葉はとてもフラット。女子は心の持ちようだから、永遠。女性はみんな女子。これからは50代女子を広めていきたい」と、審議会答申を全く意に介していない様子。

 一方で、街の女性たちからは、「女子は年齢で決まらない。私は永遠の女子よ」(40代女性)という反発も聞かれたものの、「婚カツ女子とかアラフォー女子とか売れ残りの人たちが必死に頑張ってるみたい」(女子高生)、「学生以外の女子はむなしいだけ」(20代の学生)といった答申に対する好意的な反応も聞かれた。

●京大言語発展研究所・小林勤首席研究員の話:「私自身は、17以下を女子と主張していたので今回の答申に違和感はあるが、いい年の”おばさん”が『女子』を濫用するのに一定の歯止めをかけることを期待する。あまり濫用すると『女子』という言葉が持つ良さが失われ、女子=醜悪とのイメージが広がることを危惧している。本来の女子である学生や若年層は今後、『JK』『JC』『幼女』などに置き換えて呼ばれていく可能性もある」

- 09年7月5日18時37分更新

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