スポーツ【DeNA球界参入】「工藤監督」断念 隔たりあった監督像2011.12.5 20:25

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【DeNA球界参入】
「工藤監督」断念 隔たりあった監督像

2011.12.5 20:25
横浜DeNAとの監督就任交渉打ち切りを受け、記者の質問に答える元西武投手の工藤公康氏=5日午後、横浜市内

横浜DeNAとの監督就任交渉打ち切りを受け、記者の質問に答える元西武投手の工藤公康氏=5日午後、横浜市内

 工藤氏に監督就任を要請した際、高田GMが初めに伝えたことは、すべての人事の決定権を「GMが持つ」ということだった。就任会見で、高田GMは「従来のようにドラフトもトレードもコーチ人事もすべて監督がやるのとは違う」と説明した。

 これに対し、工藤氏は受諾の条件として、トレーナーの充実や意中の投手コーチを要望。高田GMは「話をしていく中で『どうかな』というのがあった」と打ち明け、「GMと監督は一枚岩。不安な気持ちで入って、信頼関係が築けないのはお互いにとって不幸」と交渉打ち切りを決断した。「交渉ごとは時間が必要。じっくり話す時間が足りなかった」というのが工藤氏の思いだ。

 新規参入したDeNAのチーム編成の方針はGMへの一任。米大リーグでは、GMが人事権を掌握し、監督はGMが整えた戦力の中で采配を振るうことが珍しくはないが、日本球界ではなじみは薄い。高田GMは2005年度~07年まで日本ハムのGMを務め、フロント主導のチーム編成体制を確立し、成功をおさめた。工藤氏と高田GMの求める「監督像」には隔たりがあった。(神田さやか)

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 工藤公康氏
横浜との監督就任交渉の打ち切りについて話した工藤公康氏 =横浜市内 撮影・荒木孝雄

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