デモニアン被害者の会(2)
2011-11-23 Wed 20:41
どうもこんばんは_(:3 」∠)_
本日は、エンジェリオン第六話で登場したキャラクターの設定の投稿でございます。
2~5話分をすっ飛ばしてますが、そこは気にしないでください(・3・)>テヘヘ
この記事を書き終わり次第、第六話の未分割版をpixivに投稿します。
通しで読みたい方、これを機会に読み直そうという方、是非こちらの設定を添えてご覧下さい。
では、どうぞ~。

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・シスターアリシア
土のエンジェリックストーンを守っていた教会のシスター。
慈悲深く信仰心も厚い女性で、教会に保護された孤児達の母親代わりとなって、親身に世話をしていた。
彼女の献身的な姿勢に心を打たれ、教会で働くようになった者も多い。
土のエンジェリックストーンを奪おうと、デモニアンが教会を襲った際、ロクシーに見つかり生け捕りになる。
生き残った他のシスター達と共に連れ去られた後、デモニアンに洗脳され、怪人に改造されてしまう。

・スネーク・デモン
シスターアリシアが素体にした蛇の女怪人。
悪魔王の力が増したことで、エンジェリオンが今まで戦った怪人よりも更に強力になっている。
人間だった頃と物腰や口調は変わらないが、慈悲深かった性格は残虐な性格に豹変。
蛇状になった右腕で獲物に噛み付き、体内で生成された毒液を注入する。
更に右腕は伸縮自在に伸び、鞭のように扱うこともできる。
宝石展に集まった人々からエナジーを奪う為に会場へ現れた。

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守護戦士エンジェリオン!第六話「エンジェリオン絶体絶命!?」Part4
2011-11-21 Mon 23:40
まずはご報告をば。
先日、めでたく当ブログが10000HITを迎えました。
これも一重に皆々様のおかげです。
ありがとうございます。
マイペースな更新のブログですが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
記念SSとして構想していたわけでは無いんですが、丁度良いタイミングですし、何とか年内には一本新作を投稿できれば・・・と考えています。
期待せずお待ちください_(:3 」∠)_
そして、いよいよエンジェリオン第六話も今回で最終回です。
エンジェリオン側の日常パートがメインですが、こっそりとデモニアンズリポートとの関係を匂わせる描写が有ったりと、他にも色々と仕込んでいます。
それはまた別の機会にお見せできればと思っていますので、そちらもお楽しみに!
では、本編の続きをどうぞー。

---

キーンコーンカーンコーン・・・。
放課後のチャイムが鳴り響くと、担任の教師が教室から出ていく。
生徒達はそれを合図に、足早に教室を出ていくものと、教室に残るものとに別れる。
この日のリオは、親しいクラスメイトとの二人と一緒に、放課後の教室でお喋りに興じていた。

---

「ね~ね~、今度の休みはさ、三人でこれ見にいこうよ!」
ツインテールの少女はニコニコ顔で、リオの目の前に広告の紙を拡げる。
「何これ?、世界の宝石展?、ルカって宝石に興味有ったんだ」
「もっちろん!、将来アタシは玉の輿に乗るんだもん!、その為には、今から色んな宝石をこと知っておかないとね!、それに、この目玉の宝石が凄いんだよ!、天使の石って言って、すっごい珍しい宝石なんだって!」
「天使の石・・・?」
興味の無さそうだったリオの眉が、ピクっと動いた。
それを見た彼女は、目を妖しげに光らせると、リオに捲くし立てる。
「し・か・も、見れるのはこの日の決まった時間だけ!、ほら!、ナツキちゃんも見たいよね!?」
「は、はい!、そんなに珍しい宝石でしたら、私も是非見てみたいです」
ナツキと呼ばれた、黒髪ロングで清楚を絵に描いたような少女も、満面の笑みで返事を返す。
「ほら!、ナツキちゃんもこう言ってるんだし、リオも一緒に見に行こうよ!」
「・・・」
二人の言葉を余所に、リオは考え事をしているのか、押し黙っていた。
「ちょっとー!、聞いてるのリオ!」
「あっ!、ごめん。ちょっと考え事してて・・・」
「も~、最近そんなのばっかりじゃん。ボケてきたんじゃない?」
ルカはからかうように言った。
「ぼ、ボケてなんかないよ!、最近考え事が多くてさ・・・」
「悩み事なら、このルカお姉さんにどーんと相談しなさい!」
「そうですよ、リオさん。私達は友達なんですから・・・」
「うん・・・。ありがとう」
リオはそう言った後、一瞬だけだが、何かを決心した表情を浮かべた。
「二人とも・・・、その日はさ、外せない予定が有るんだ。今度、絶対埋め合わせはする!」
リオは二人に頭を下げると、返事を聞いたルカが残念そうな声を上げた。
「え~!、また~!」
「ルカ!、ナツキ!、本当にごめん!」
「もう!、じゃあ、宝石展はやーめた!、アタシはナツキちゃんと二人で、リオが行きたがってたケーキバイキングでヤケ食いしてやる!、ふーんだっ!」
「あ・・・。ルカさん待って!」
むくれた顔のままルカが教室を出て行くと、ナツキも追いかけるように教室を出て行く。
二人の後ろ姿を見送ったリオは、目の前に拡げられた宝石展の広告を手に取ると、深いため息をついた。

---

その日の夜、リオの携帯に二通のメールが届いた。
「埋め合わせはリオの奢りだからね!、絶対だよ!」
一つはルカからのメール。
「ルカさんの機嫌取りは任せてください。お体には気をつけて。また月曜日に」
もう一つはナツキからのメールだった。
「あはは・・・」
リオは苦笑いを浮かべながら、二人にメールの返事を送った後、窓から夜空を眺めながら呟いた。
「ボクは戦うんだ。デモニアンから皆を護るために・・・。だからごめん、二人とも」

---

それから数日が過ぎ、休みの日がやってくる。
リオは予定通り、一人で会場に訪れていた。
会場に訪れている人々は皆、展示されている様々な宝石を観賞している中で、リオの様子だけは違う。
「二人共、来てないよね・・・」
彼女は宝石には目もくれず、友人の二人が本当に来ていないか確認する為に、会場内を足早に見て回っていたのだ。
「良し。いないな」
リオは会場を一回りし、友人の姿が無いことを確認すると、天使の石が展示されている部屋の方へ向かった。
案内板に従って進んでいると暫くして、「世界初公開!神の生み出した奇跡の石」と書かれた、大きな垂れ幕が下がっている部屋に着く。
「うわぁ~。凄い人・・・」
部屋の入り口の前には、大勢の人が集まり長い列を作っていた。
「列の最後尾はこちらになりますー。二列になってお並びくださいー」
「あ。ボクも早く並ばなきゃ」
女性スタッフの指示に従い、リオは列の最後尾に並ぶと、突然隣の女性がリオに話しかける。
「貴方・・・、藤宮リオさん?」
「えっ?」
突然自分の名前を呼ばれ、リオは隣の女性へ顔を向けると、そこには見知った顔の少女が立っていた。
「ユリカさん!?」
リオの名前を呼んだ少女の名前は、早乙女ユリカ。
彼女は以前、自分の兄が死んでしまった事件を調べていた時、遺体の第一発見者であるリオの元に来ると、事件に関して何か知っていることが無いか聞きに来たことが有った。
そして、彼女はその一件でデモニアンに攫われてしまい、あわや洗脳されそうだった所を、エンジェリオンに助けられている。
「やっぱり藤宮さんね。お久しぶり」
「う、うん・・・」
再会を喜んでいるユリカとは対照的に、リオは複雑な表情で返事を返す。
「藤宮さんが宝石に興味が有るなんて、意外だわ」
「ははは・・・。ボクだって、年頃の女の子だよ?、」
「ふふっ。ごめんなさい」
二人が他愛のない会話をしていると突然、後ろの方から怒鳴り声が聞こえてきた。
「ちょっと!、撮影禁止なんて聞いてないわよ!」
「大変、申し訳ありません。ですが、無許可での撮影はどうかご遠慮下さい」
「責任者は誰なの?、・・・責任者は何処よ!?」
女性の声の感じから、相当怒っている様子だ。
リオ達は部屋に入るまでの間、女性の怒鳴り声と、女性スタッフの機械的な謝罪の言葉を延々と聞くことになってしまった。
「これ以上は、他の方のご迷惑にもなりますので・・・」
「判ったわよ。もう!」
女性スタッフの口調が強くなりかけた時、怒鳴っていた女性は諦めようで、手に持っていたカメラを鞄に仕舞う。
「大変、申し訳ありませんでした」
女性スタッフは、女性に向って深々と頭を下げた。

---

人々のざわめきで満たされた部屋の中央に、ガラス張りの大きなショーケースがあり、その中には、神秘的な輝きを発している、緑色の大きな宝石の塊が置かれていた。
ショーケースを取り囲んでいる人々の視線は、全てその宝石に注がれている。
「うっわ~、大きい」
リオは宝石の大きさに、思わず驚きの声を上げ、興奮した様子でいた。
「確かに、この大きさの宝石は希少ね。それに、凄く綺麗・・・」
ユリカはリオとは対照的に静かな様子だが、瞳を輝かせ、感動に震えた声を漏らす。
「やっぱり、二人にも見せたかったな~」
「あら?、お友達?」
「ちょっと・・・ね」
「じゃあ、そのお友達の分も、藤宮さんがしっかり見ておかないといけないわね」
「うん!」
リオが満面の笑みで答えた。
「きゃあっ!」
突如、女性の叫び声が部屋中に響く。
「何!?」
リオとユリカが声の聞こえた方へ目をやると、女性の足元には人が倒れている。
それを合図にしたかのように、部屋にいた人々が次々と、その場に倒れ込んでしまう。
「これはまさか・・・」
リオは顔を強張らせて、周囲を見渡す。
「ユリカさん・・・、今までごめん!」
「え・・・?」
突然のリオの謝罪の言葉に、ユリカ驚く。
そして、リオの体が白い光に包まれていった。
「何よこれ?」
ユリカの目の前で、白い光に包み込まれているリオの姿が、次第にエンジェリオンの姿へと変わっていく。
「藤・・・、宮さ・・・ん・・・・」
そこでユリカの意識は遠のき、その場に倒れ込んでしまう。

---

あれだけ人で賑わっていた宝石展の会場が、今は静まり返っていた。
会場内にいた人々は皆、意識を失い、床に倒れ伏している。
その中を、複数の人影が動いていた。
人影の正体は、デモニアンの怪人スネーク・デモンと、全身黒タイツに黒覆面姿の戦闘員達だ。
「お前達、付いて来きなさい!」
彼女達は、倒れている人々には目もくれず、会場の奥へと進んでいく。
「ここね」
天使の石が展示されている部屋の前に着いたスネーク・デモンは、舌舐めずりした後、戦闘員を連れて部屋へと入る。

---

「シュララララ!、皆さんようこそ!、世界の宝石展へ!」
部屋に入ってきたスネーク・デモンは、意気揚々と床に倒れ込んでいる人々に向って叫ぶ。
「今から皆さんのエナジーを、主の御元へお届けします!、お前達!」
「ディーッ!」
スネーク・デモンが戦闘員に指示を出した、その時だった。
「そこまでだ!、デモニアン!」
「誰ジャン!?」
スネーク・デモンが睨むその先には、ガラス張りの大きなショーケースの前に一人の少女が立っていた。
「正義の心が真っ赤に燃える!、僕は守護戦士!、エンジェリオン!!!」

---

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守護戦士エンジェリオン!第六話「エンジェリオン絶体絶命!?」Part3
2011-11-17 Thu 22:41
元気と言ったな?あれは嘘だ。
どうもこんばんは月犬です_(:3 」∠)_
月曜日に更新する予定でしたが、体調回復を優先した為、更新が数日遅れてしまいました。
全裸で続きを待っていただいている方々、お待たせしてしまい申し訳ありません(´・ω:;.:...
今回の更新は、皆大好き悪堕ちパートとなります。
では早速、エンジェリオン第六話の第三回目始まりです。

---

「・・・」
アリシアの呟きが止むと、虚ろな表情だった彼女の顔に、恍惚な表情が浮かび上がる。
そして、彼女の胸元の赤い石が、突然赤く点滅を始めた。
「そろそろね」
「よし、改造を始めるよ!」
ロクシーの合図で、アリシアの体に取り付けられたチューブを通して、黒い液体が流し込まれる。
黒い液体は、みるみるうちに彼女の全身を覆い隠した。
黒い液体が彼女の全身に染み込むと、彼女の目は赤く染まり、全身がデモニアンの怪人へと変化していく。
抜けるような白い肌からは血の気が無くなり、生気を感じられない青白い肌に変色し、体の所々に鱗が生え始めると、鱗は瞬く間に彼女の肩から胸元も部分を覆ってしまう。
突然、彼女の右腕がブルブルと震えると、部屋中にぱんっ!と皮膚の弾け飛ぶ音が響き渡る。
直後、華奢だった彼女の右腕が、人の頭程度の大きさのなら丸呑みにしてしまう程の、大きな蛇の頭に変化していた。
そして、変化は彼女の頭部にも現れた。
彼女の顔の上半分がゴキゴキと音を立てて、凶悪なコブラの顔を形作り、目元までを覆い隠す。
後ろで束ねられていた、エメラルドグリーンの長い髪がウネウネとうねり出し、コブラの胴体の部分に変化し、その長さは、床にまで届いていた。
神を信じ続けていた彼女は、デモニアンの改造手術によって、女性のフォルムこそは残っているが、蛇の怪人となってしまったのだ。

---

「さぁ、自分が何者か言ってみな」
ロクシーが目の前に立つ、蛇の怪人へ話しかけた。
「シュララララ!、私の名はスネーク・デモン。偉大なる悪魔王様に忠誠を誓った、デモニアンの戦士ですわ」
それを聞いて、ゾーラとロクシーは満足げな表情で顔を見合わせた。
「上出来ね。早速だけど、悪魔王様への忠誠の証として、お前にはやってもらうことが有るわ」
「はい!、ゾーラ様!、何なりとお申し付けください」
スネーク・デモンは、ゾーラの前に跪く。
「ふふ・・・。お前と一緒にいた女共のエナジーを、悪魔王様に捧げるの。出来るわよね?」
「勿論ですわ!、この牙で、アイツらのエナジーを吸い尽してご覧にいれましょう」
スネーク・デモンは自信満々に立ち上がり、迷い無くゾーラの質問に答えた。

---

「主よ・・・。どうか、シスターアリシアを御守りください・・・」
シスターアリシアが部屋から連れ出された後、彼女達はシスターアリシアの身の無事を神へ祈り続けていた。
ガチャンッ!
再び、奥から扉の開く音が聞こえる。
コツ、コツ、コツ・・・。
一人分の足音だけが、廊下と部屋に響き渡る。
その音を聞き、他の仲間達同様、シスターアリシアも無事では無いと考えたのか、彼女達の顔は深い悲しみに満ちていた
やがて、足音は彼女達のいる部屋の前で止まった。
彼女達は、恐る恐る顔を入り口の方へ向けた。
「シスターアリシア!?」
そこには、連れて行かれたはずのシスターアリシアが立っていたのだ。
体には拷問などを受けた様子も無い。
無事に戻ってきたシスターアリシアの姿を見て、彼女達は心の底から安堵し、神へ感謝していた。
カチャッ!
そして、シスターアリシアは鍵のかかった扉を開けると、部屋へ入る。
「無事だったのですね!、シスターアリシア!」
彼女達は、シスターアリシアが助けに来たと思い、急いで側に駆け寄る。
ガチャンッ!
「え・・・?」
彼女達を助けに来たと思っていたシスターアリシアが、何故か扉を再び閉めてしまったのだ。
「ふふふ・・・。皆さん。お元気そうで何よりですわ」
シスターアリシアは、にっこりと彼女達へ微笑みかける。
見慣れた笑顔に、見慣れた言葉遣いだが、彼女達はいつものシスターアリシアとは違う違う雰囲気をひしひしと感じる。
「どうしたのですか?、シスターアリシア」
一人の女性が、シスターアリシアの手に触れた時だった。
「ひぃっ!?」
手を触れた女性は驚きの声を上げて、後ろへ後ずさった。
「あら?、どうしたのですか?」
シスターアリシアは、にこにこと微笑んだまま彼女へ問いかける。
「つ、冷たい!、どうして、そんなに冷たいの!?」
後ずさった女性は、目を見開いて恐怖でぶるぶると震えながら、他の女性達には意味不明なことを叫び出した。
「ふふっ!、ひんやりとして、気持ち良かったでしょう?」
シスターアリシアは口の端を吊り上げ、酷く冷酷な笑みを浮かべた。
今まで、彼女達が見たことがない顔だった。
「私は、貴方達を救いに来たのよ?」
シスターアリシアの姿が、一瞬にしてスネーク・デモンの姿へと変わる。
「きゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」
部屋中に、彼女達の叫び声が響き渡った。
「ば、化物!、シスターアリシアはどうしたの!?」
「あら?、私がそのシスターアリシアですわよ?、と言っても、元、ですけれどね!」
そう言うと、スネーク・デモンは蛇の頭の形をした右腕を、一番近くにいた女性の腕に噛み付かせる。
「ぎゃっ!」
噛み付かれた女性は呻き声を上げた後、もんどり打って後ろに倒れ込む。
そして、噛み付かれた傷口から、女性の体はだんだんと石化し始めた。
女性の体は見る見るうちに石化していき、一体の女性の姿をした石像が出来上がった。
「まずは一人・・・」
スネーク・デモンはそう呟くと、他のシスター達を舐め回すように見つめる。
目の前で起こったことが理解できず、彼女達は恐怖のあまり、蛇に睨まれた蛙のようにその場から身動きすら出来ずに、固まっているだけだった。
「シュララララ!、皆さん。あまりのことで動けないようですわね・・・。それじゃあ、遠慮無く・・・」
スネーク・デモンは、動けない彼女達の体に、右腕を噛み付かせていった。
また一人、また一人と石像になり、ついには、部屋にいた女性達全員が、石像になってしまった。
「貴方達への救い。それは、悪魔王様へエナジーを捧げ、永遠の忠誠を誓うことよ」

---

鉄格子で囲われた薄暗い部屋の中に、スネーク・デモンと、数体の女性の姿をした石像が転がっている。
ピシ・・・。
暫くすると、何かがひび割れる音が部屋に響く。
ピシ・・・ピキピキ・・・。
「シュララララ!、さぁ、目覚めなさい。私の可愛い下僕達」
スネーク・デモンの言葉を合図に、部屋に転がっていた石像達の全身が、次々にひび割れていく。
ひび割れた石像の中からは、全身を黒いスーツで身を包み、顔には悪魔を模したメイクが施された女性達が現れた。
「お前達は、デモニアンの戦闘員として生まれ変わった!、これからは、悪魔王様に為に働くのよ!」
「ディーッ!、かしこまりました。スネーク・デモン様!」
戦闘員達は一斉に右腕を上へ高々と挙げ、掛け声と共に敬礼のポーズを取る。

---

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守護戦士エンジェリオン!第六話「エンジェリオン絶体絶命!?」Part2
2011-11-07 Mon 22:48
朝方や夜間はすっかり肌寒くなった今日この頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
自分は若干風邪気味ですが元気でございます_(:3 」∠)_
本日の更新は、エンジェリオン第六話の第二回目の投稿です。
ついにデモニアンの三幹部が勢揃いしました。
武闘派のロクシーと頭脳派のマリオン。
そして、二人を纏めるゾーラ。
ロクシーとマリオンは犬猿の仲なように見えますが、実際は息ピッタリな夫婦漫才ができるぐらい、姉妹間の関係は良好です。
そのネタは悪魔王も大爆笑間違いなし!
では、前置きはこの辺りで、早速本編の続きをどうぞー。

---

悪魔王との謁見が終わった三姉妹は、並んで通路を歩いていた。
「ちょっとゾーラ!、アタシ達三人の力を合わせた作戦って、一体何をするんだい?」
「ふふっ。マリオンの作ったこの石を餌に、人間共を一箇所の場所に集めるの。そして、石を見に集まった人間共のエナジーを回収し、その後はデモニアンの為に死ぬまで働いてもらうわ。邪魔者のエンジェリオンが現れた時は・・・、ロクシー。貴方の出番よ」
「へへっ!、腕が鳴るよ!」
ロクシーはそれを聞いて、待ち切れない様子で答える。
「でも、ゾーラお姉さま。ロクシーお姉さまは戦いに夢中になると、やり過ぎてしまいますデスよ?」
ロクシーはジト目でマリオンを睨みつけたが、頭をガシガシと掻いた後、不機嫌そうな表情になるだけで歩き続けた。
「じゃあ、せっかくだし、ロクシーのお土産を使いましょうか」
そう言って、ゾーラは邪悪な笑みを浮かべた。

---

鉄格子で囲われた薄暗い部屋の中に、数人の女性が身を寄せ合っている。
彼女達は、土のエンジェリックストーンを守っていた教会の生き残りのシスター達。
デモニアンの襲撃に合い、教会は焼き払われ、他の仲間達は皆殺しにされてしまった。
しかし、何故か彼女達だけは生け捕りにされ、目を覚ました時には、鉄格子の部屋に閉じ込められていたのだ。
「シスターアリシア・・・。私達は一体どうなるのでしょう?」
シスターアリシアと呼ばれた女性は、恐怖の余りガクガクと身を震わせている女性の手をそっと掴むと、落ち着きを持った、明るい表情で身を寄せ合っている女性達に話しかけた。
「皆さん!、どんな辛い状況であっても、神を信じるのです!、このような困難な時にこそ、神のご加護が得られるのを、静かに待ちましょう」
他の女性達には、こんな状況に置かれても明るく落ち着いた振る舞いの彼女の姿こそが、希望になっていた。
ガチャンッ!
その時、奥から扉の開く音が聞こえた。
カツ、カツ、カツ・・・。
廊下と部屋に響く冷たい足音は、少しづつ、彼女達のいる部屋へ近付いてくる。
やがて、足音は彼女達のいる部屋の前で止まった。
カチャリ・・・、ガチャッ!
鉄格子の扉が開き、誰かが部屋に入ってくる。
女性達が入り口の方に目をやると、そこには見覚えの有る女性が立っていた
「貴方は!?」
鉄格子の向こうにいる女性の顔を見たアリシアは、驚きの声を上げ、他の女性達はアリシアに一層身を寄り添わせる。
「いよう!、元気か人間共」
部屋に入ってきたロクシーは、目の前の女性達とは対照的に、あっけらかんと挨拶した。
それを見たアリシアは、ロクシーを睨み付け、臆せず堂々とした態度で、彼女達の意思を示した。
「私達には神が付いています!、必ずや神は私達を救い出し、貴方達、邪悪な者に天罰を下すことでしょう!」
「おーおー、言うねぇ。そこのアンタだよアンタ。アタシと一緒に来てもらうよ!」
アリシアを見つけたロクシーは、他の女性達を払いのけ、アリシアの手首を掴み上げた。
「きゃ!?、はなしっ・・・、離しなさいっ!」
アリシアはロクシーの手を振り払おうとするが、がっちりと掴まれている。
「五月蝿い女だね・・・。静かにしてな!」
「う゛っ!」
ロクシーは、アリシアの首の後ろに手刀を入れ気絶させると、担ぎ上げて部屋を出て行く。
残された女性達は、それをなすすべなく見送ることしか出来なかった。

---

「待たせたね!」
ズカズカと部屋に入って来たロクシーは、近くで待機していた戦闘員達に、担いでいたアリシアを無造作に投げ渡す。
受け取った戦闘員は、手馴れた感じで彼女の着ていた衣類を脱がし始めると、あっという間に全裸の姿にしてしまった。
そして、戦闘員達は意識の無いままの彼女を部屋の中央に立たせると、体の所々に何かのチューブを取り付けていく。
「ふぅん。なかなか良い素体ね」
その様子を見ていたゾーラは、満足気な顔でロクシーに話しかけた。
「だろ?、良い部下になると思うぜ。おら!、お前達!、さっさと準備しな!」
ロクシーが怒鳴ると、戦闘員達の動きが慌ただしくなる。

---

「ん・・・。」
「お目覚めかい?」
彼女が目を覚ますと、目の前にはロクシーともう一人。ボンデージ姿の女性が立っていた。
「初めまして。シスターアリシア」
ゾーラは彼女に向かって、にっこりと微笑む。
「貴方達!、私をどうする気なの!?」
彼女は先程と同じように、臆すること無く凛とした態度で、目の前の二人と対峙していた。
「シスターアリシア。お前は今から、デモニアンの怪人として生まれ変わり、偉大なる悪魔王様の忠実な下僕になるのよ」
「何を馬鹿なことを!、私の信じるものは神だけです!、私は貴方達のような邪悪な者には、決して屈しはしません!」
「ふふっ。その威勢、気に入ったわ」
ゾーラはそう言うと、血のように真っ赤な石を取り出し、彼女の胸元へ強く押し付ける。「あっ!、ぁぁぁ・・・」
彼女は一瞬体を仰け反らせた後、虚ろな表情を浮かべ、ぶつぶつと何かを呟き始めた。
「わ、私の中に、何かが流れ込んでくる・・・、主よ・・・どうか私をお守りください・・・」

---

「アリシアよ」
彼女は自分の名前を呼ばれ、目を覚ます。
「この声は・・・?」
気が付いた彼女の目の前には、神々しく輝く、光の塊が浮かんでいた。
「我こそは、貴様を導くものだ」
「あぁ・・・。主よっ!、私の祈りがついに届いたのですねっ!」
彼女は祈るように跪く。
「そうだ。貴様の祈りの声はずっと我に届いていた。そう・・・、神の元では無く、この我の元にな」
「えっ?、主は・・・、神では無いと言うのですか?」
「我の名は悪魔王。デモニアンの首領にして、いずれこの世界を支配する者」
「そんな・・・。私の祈りは神では無く、邪悪な者の元に届いていたの・・・」
自分の祈りが神へは届いていないことを知り、彼女の信仰心が揺らいでいく。
「神は、貴様のように全てを神に捧げている者へも、何も救いを与えることは無い。貴様もこれで気付いただろう。神などという存在を信じることの愚かさを」
「そ、そんなことは・・・」
悪魔王の言葉で、彼女の心には恐怖と絶望が広がっていく。
「お前達人間共は、我に全てを捧げ、我の下僕となることこそが、真の幸福なのだ」
「そうよ・・・。悪魔王様こそ、私を導いてくださる・・・、唯一の主・・・」
「アリシアよ。神へのくだらない信仰を捨て、我に永遠の忠誠を誓い、デモニンとなれ!」
「悪魔王様!、私は、貴方様に永遠の忠誠を誓います!、その偉大なる御力で、私をデモニアンにお導きください!」
この時、彼女は神への信仰を捨て去り、悪魔王を崇拝する忠実な信徒に生まれ変わった。
「ではまず、貴様のエナジーを頂こう」
「仰せのままに、悪魔王様」
彼女は跪いたまま両手を広げ、目を閉じた。

---

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守護戦士エンジェリオン!第六話「エンジェリオン絶体絶命!?」Part1
2011-10-31 Mon 23:14
大変お待たせしました!
いよいよ、守護戦士エンジェリオン本編SSの投稿になります。
久しぶりの本編。
そして、節目の回ということで、一層気合を入れて書かせていただきました。
キャラクター設定も含めて、全5回の投稿を予定となりますが、どうぞ最後までお付き合い下さい。

---

「いくよっ!」
エンジェリオンの胸元の石が光り輝き、全身のエネルギーが右足に集中すると、右足は真っ赤に燃え上がる炎を纏った。
「とうっ!」
エンジェリオンは掛け声と共に空高くに舞い上がり、空中できりもみ回転をすると、真っ赤に燃え上がっていた炎は、天使の羽を思わせる形状に変化する。
「いやぁぁぁっ!」
エンジェリオンはそのままデモニアンの怪人目掛けて急降下し、必殺の飛び蹴りが怪人の体を貫く。
「あ、あくまおうさまぁぁぁっ!!!!」
体を貫かれた怪人は、断末魔の叫びを上げ、爆発四散した。
爆発によって巻き起こった煙が徐々に晴れていく。
煙が晴れたその場には、エンジェリオンの姿も無くなっていた。

---

「おのれ!、忌々しいエンジェリオンめ!」
ゾーラはモニターに映り出されていた怪人の最期を見て、大声で叫んだ。
「奴が現れてから作戦は失敗続き・・・。このままでは、悪魔王様にどんなお叱りを受けるか・・・」
「おーおー、荒れてるねぇ」
「その声は・・・」
ゾーラが後ろを振り向くとそこには、胸や太ももを見せつけるように露出した、黒と紫色の装束に見を包だ、銀髪で色黒肌の女性が立っていた。
「無事に戻って来たようね、ロクシー」
「はんっ!、アタシの手にかかれば、あんな石っころを奪うなんて朝飯前さ」
ロクシーと呼ばれた女性は、物足りないという感じで答える。
「ふふっ、相変わらずね。それで、土のエンジェリックストーンは何処なの?」
「あの石っころなら、さっき他の土産と一緒にマリオンに渡したよ。早速解析するって、嬉しそうな顔して研究室に持っていったぜ」
「他の土産?」
「ああ、襲った教会の生き残り共さ。活きの良いのが揃ってたから、悪魔王様の腹の足しになるかなと思ってね」
「そう・・・、それは見るのが楽しみね。じゃあ、私達は悪魔王様へ報告に行くわよ」
「へいへい」
二人は、悪魔王のいる部屋へと向かった。

---

「でかしたぞ、ロクシーよ」
「このロクシー、悪魔王様にそう言っていただき、ありがたき幸せ!」
悪魔の顔を模したレリーフの前で、ロクシーは顔を高揚させてその場に跪く。
「それに比べてゾーラよ。今回の作戦もエンジェリオンに邪魔されたのだな?」
その言葉には、少なからず落胆の色が現れていた。
「はい・・・。申し訳ありません!、悪魔王様。どんな罰でも甘んじて受け入れます」
ロクシーとは対照的に、ゾーラは青白い顔でその場に跪く。
「案ずるなゾーラよ。貴様の作戦をことごとく破るエンジェリオン。なかなかやるではないか」
「悪魔王様の言う通りだぜ。ゾーラをここまで凹ます相手だ。アタシも早く戦いたいね!」
跪いていたロクシーが立ち上がると、エンジェリオンと戦うことを待ち遠しそうに声を上げた。
「ゾーラよ。心強い妹を持ったな。それで、肝心の土のエンジェリックストーンは何処だ?」
「土のエンジェリックストーンは現在、マリオンが研究室で解析中です。そろそろこちらに来る頃かと」
「そうか・・・。土のエンジェリックストーンを我がものとすれば、失った力を取り戻せる。そして、我の肉体を縛り付けているこの忌々しい鎖を引きちぎり、自由の身となるのだ!」
「悪魔王様の真の力を持ってすれば、世界を征服することなど造作も無いことです」
その時、突然部屋のドアが開き、入口から白いローブに身を包んだ少女が、緑色の石を持って現れた。
「悪魔王様!、お待たせしたデスー!」
「ちょっとマリオン!、突然入ってくるなんて、悪魔王様に失礼でしょ!」
ゾーラも立ち上がり、白いローブの少女を叱責した。
「てへ。ごめんなさいデス。ゾーラお姉さま」
マリオンと呼ばれた少女は、苦笑いをしながらゾーラとロクシーの隣へ小走りで向かった。
「気にするなゾーラよ。これで、我の前にデモニアンの三幹部。そして、土のエンジェリックストーンが揃ったのだな」
「はい。さぁマリオン。土のエンジェリックストーンを悪魔王様の元に・・・」
「了解デス!」
ゾーラの合図で、マリオンが悪魔の顔を模したレリーフへ数歩近付き、緑色の石を差し出し跪いた。
「おお!、これこそまさに、我の求めていたエンジェリックストーンの一つ!、さぁ!、我が元へ来るのだ!」
悪魔王が歓喜の声を上げると、土のエンジェリックストーンはマリオンの手を離れて宙に浮き、レリーフの方へ、ゆっくりと近付いていく。
レリーフの目の前にまで来たその時、突然土のエンジェリックストーンが光り輝いた。
「これは!?」
突然光り出した土のエンジェリックストーンに、三幹部は驚き、臨戦態勢を取る。
まるで何かを拒むかのように、光は次第に強くなっていく。
「無駄だ!、土のエンジェリックストーンよ!、我の血肉となれ!」
悪魔王の叫び声と共に、土のエンジェリックストーンは跡形もなく虚空へ消える。
それは、土のエンジェリックストーンが、悪魔王の一部となったことを意味していた

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「ふははははははっ!、素晴らしい!、これだ!、全身に力が漲るぞ!」
地鳴りと共に、部屋中に悪魔王の笑い声が響き渡り、三幹部もそれぞれが喜びの声を上げる。
「はははっ!、ははははははっ!、後は、この鎖を引き千切るだけだ!!!
「ついに、悪魔王様が完全復活するのですね!」
「これで退屈しない世界になるぜ!」
「ワクワク・・・」
その時、突然地鳴りが止み、悪魔王の声だけが虚しく響いた。
「・・・むぅっ!?」
「どうしたのですか?、悪魔王様!」
「おのれ・・・。まだこの鎖を引き千切ることはできぬか・・・」
「そ、そんな・・・」
三幹部は一様に悲しい表情を浮かべた。
「まぁ良い、幾分か力を取り戻すことはできたのだ。デモニアン三幹部よ!、我に更なるエナジーを捧げよ!、そして、残りのエンジェリックストーンを集めるのだ!」
「はっ!」
三姉妹が同時に返事をした後、マリオンが不敵に笑い出した。
「んっふっふ・・・。そこでデモニアン1の科学者である、マリオン様の出番デス!」
「ほう・・・。マリオンよ、申してみよ」
「はいデス!、これを使うのデス!」
マリオンはごそごそとマントの奥から、土のエンジェリックストーンに瓜二つの石を取り出した。
「見ての通り、土のエンジェリックストーンを完璧にコピーした石デス。これ餌に、エンジェリオンを誘き出し、火のエンジェリックストーンを奪い取るのデス!、これなら邪魔なエンジェリオンも倒せて、火のエンジェリックストーンも手に入る。一石二鳥な作戦デス!」
「おいおい・・・。そんな見え見えの罠に、エンジェリオンは引っかかるのか?」
ロクシーは思わず首を傾げる。
「その時はその時デス!、別の手を考えるのデス!、それに、ロクシーお姉さまならまず間違いなく引っかかるんデス!」
「ちょ・・・。言うじゃねぇか、この野郎!」
ロクシーとマリオンがお互いを強く睨み合い、今にも一触即発な雰囲気だ。
「二人共!、悪魔王様の前よ?」
「っ!」
ゾーラのその一言で、ロクシーとマリオンははっとなる。
「妹達の見苦しい所を見せていしまい、申し訳ありません。悪魔王様」
「我とお前達姉妹は長い付き合いだ。見慣れている。それに、喧嘩する程仲が良いとも言うだろう。ゾーラよ?」
「は、はい・・・」
ゾーラは照れくさそうに返事を返した後、直ぐに笑顔は消えいつもの冷酷な表情に戻る。
「では、悪魔王様。次の作戦は、我々デモニアンの三幹部の力を合わせた、最高の作戦にしてみせましょう」
「ふふっ。楽しみにしているぞ」
「はっ!」
三姉妹は改めてその場に跪いた後、部屋を出て行く。

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