ＡＫＢ４８、７年目はグーグルで世界進出

　人気アイドルグループ、ＡＫＢ４８が８日、デビュー６周年を迎え、東京・秋葉原のＡＫＢ４８劇場で特別公演を開いた。日本中を席巻する国民的グループへと導いたエース、前田敦子（２０）は「来年７周年を迎えたときに成長したと思いたい」とさらなる飛躍を宣言し、この日お披露目された１３期生１６人を含む総勢９１人で６回目のバースデーをお祝い。また、この日は、インターネットを活用した世界中のファンと交流する新戦略プロジェクトも始動した。

　秋葉原から全国へ、世界へ−。６回目の誕生日を迎えたＡＫＢ４８が、新たな一歩を踏み出した。

　特別公演の大団円。ＡＫＢの“大黒柱”である１期生の高橋みなみ（２０）は「この場所でこの日を迎えられてうれしい。私たちの原点であるこの劇場で、始まりの曲を聞いてください」

　そう呼びかけると、２００５年１２月８日のデビュー公演「ＰＡＲＴＹが始まるよ」の最後に歌われた「桜の花びらたち」の大合唱が始まった。

　デビュー公演当時のメンバーは２０人。観客はわずか７人。足かけ６年で国民的アイドルグループといわれるまでに躍進し、１〜１２期生まで総勢７５人の歌声に満員の２５０人が拍手を送った。

　初期メンバーにはさまざまな思いが去来した。

　１期生の前田は「ここにいるみんなと、来年７周年を迎えたときにも成長したと思いたい」と決意を見せれば、「私たちの下にたくさんの子がいる。みんなに育ってほしい」と“親心”も吐露。

　小嶋陽菜（２３）は「最初の自己紹介で緊張したのを覚えている」とデビュー公演を懐かしそうに振り返り、大島優子（２３）は「（自身は）２期生でよかった。新しい子たちはみんなスタイルがいいから」と笑わせた。

　ステージは、劇場のカフェ店員から“１・５期生”として抜てきされた篠田麻里子（２５）が「第２回じゃんけん大会」の優勝ご褒美として初センターを務める新曲「上からマリコ」でスタートし、１３期生１６人もお披露目。ラストは鏡開きをし、たる酒ならぬ、ＡＫＢがＣＭ出演する缶コーヒーが出てくるというオチも。思い出話や１１曲の楽曲で総勢９１人が、ファンと一緒に６回目のバースデーを楽しんだ。

　さらに同日、メンバーが世界中のファンと直接交流を楽しむソーシャル・ネットワーキング・サイト「グーグル＋」を活用したプロジェクトも始動。公演に先だって開かれた記者会見で、前田は「世界中の皆さんに共通に愛してもらえるように交流したい」とインターネットを通じて世界中のファンに会いに行くことを心待ちに。６年前のこの日に秋葉原から始まったＡＫＢに、また新たな歴史が刻まれた。

【関連記事】
ＡＫＢ年賀状、メンバー手書き！生写真も
ともちん、自ら考案“純白ドレス”で登場
岩佐美咲、ＡＫＢから初の演歌歌手に
ＡＫＢが新ファンクラブ「二本柱の会」発足
ＡＫＢ版「紅白」開催へ！メンバー総出演