「処理に困り捨てた」夫婦供述 接着剤入り缶、高速道放置
2011年12月11日09:32
写真:「処理に困り捨てた」夫婦供述 接着剤入り缶、高速道放置
長良川SAの女子トイレで見つかった缶(県警提供)

 東海北陸自動車道と北陸自動車道のサービスエリア(SA)などの女子トイレで相次いで不審な缶が見つかった事件で、建造物侵入容疑で逮捕された羽島郡岐南町の夫婦が、県警の調べに「古い接着剤の処理に困り、捨てるつもりで缶を置いた」などと供述していることが10日、分かった。しかし、缶が見つかった場所は県内外14カ所のSAやパーキングエリア(PA)と広範囲に及んでおり、県警は詳しい動機など裏付け捜査を進めている。

 関署などは10日、建造物侵入容疑で、同町徳田の木工業堀澄雄(63)、妻の家業手伝い秀子(62)の両容疑者を逮捕。2人とも容疑を認めている。

 両容疑者は、自家用車で一宮木曽川インターチェンジから東海北陸道下り線に入って北上し、北陸道を通行。その間、5県14カ所のSAとPAに約40個の缶を置いたとみられる。中身は古い接着剤で、いずれも秀子容疑者が女子トイレに入って個室内に置き、澄雄容疑者は外で待っていたという。缶が見つかった直後の中身が判明していない段階で、県警は爆発物処理班を出動させSAを封鎖するなどの措置を取っており、偽計業務妨害容疑でも調べを進める。