最終更新: 2011/12/11 17:45

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神奈川県、津波浸水予測図の素案公表 鎌倉市で最大14.4メートルの津波を想定

神奈川県は、14メートルを超える巨大津波が鎌倉市を襲う可能性を想定する。
大幅に見直した沿岸部の浸水予想図によると、横浜駅などの繁華街の水没のおそれがあり、神奈川県の見直しは、首都圏全体の津波被害の想定に影響を及ぼす可能性がある。
鎌倉の町を襲う大津波のCGを、さらに上回る津波を想定し、行政が動き始めた。
神奈川県の黒岩祐治知事は、「(歴史上)一番大変だったもの(津波)は、どこまで来たのかというところ。ここまでしっかりと直視して、県民の皆さんに情報をきちっと提供すると。それが『想定外』とは、もう言えないんですから」と話した。
8日、神奈川県は、沿岸部の津波浸水予測図の素案を公表した。
想定された津波の高さは、鎌倉市で最大14.4メートルで、被害面積も以前の予測図と比べて大きく広がり、内陸部およそ2kmにまで及んでいる。
津波浸水想定検討部会部会長の早稲田大学・柴山知也教授は、「鎌倉の大仏の近くまで。鶴岡八幡宮の方では、二の鳥居を過ぎたあたりまでとなります。これまでの試算ですと、5メートルくらい。今回は最大14.4メートル、平均で10メートル程度の津波」と話した。
江ノ電の長谷駅周辺が浸水する様子をシミュレーションしたCG。
県の津波想定検討部会の部会長・柴山教授は以前、鎌倉の津波の高さが最大で10.3メートルになると試算していたが、今回、最も厳しい条件を想定に入れて計算し直した結果、最大で14.4メートルという予測となった。
津波浸水想定検討部会部会長の早稲田大学・柴山知也教授は、「今回は1000年に1度程度の頻度で発生する可能性のある、まれではあるけれども、最大級の津波というのも想定の中に入れた」と話した。
新たな津波浸水予測図では、横浜駅周辺でも、高さおよそ5メートルの津波が来ると予測されている。
1000年に1度の最悪のケースでは、1日の乗降客数およそ200万人という横浜駅にも5メートルの津波が来るという。
横浜駅の利用者は、「いつも使っているので、怖いですね。そういうとき、どういうふうに自分が動いたらいいのかなとか」、「本当に5メートル(の津波が)来るのかしらというのが、正直なところではありますね」、「想像つかないぐらい、パニックになっちゃうのかなって思いますけど。ちょっと、実感が湧かないので」、「ああ、ちょっと想定外ですね。ここまで来るとは思わなかったですね、もう」などと話した。
震災を受けて変わる津波に対する認識。
東京都をはじめ、首都圏での津波被害想定の見直しが進められている。

(12/09 00:04)


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