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俳人杉田久女の企画展

大正から昭和初期にかけていまの北九州市で女性俳句の草分けとして活躍した杉田久女の資料を集めた展示会が開かれています。
北九州市小倉北区の北九州市立文学館で開かれている展示会には、杉田久女直筆の掛け軸や手紙などおよそ２００点が展示されています。
このうち、英彦山で鳥の鳴き声が響き合う情景を詠んだ「谺して山ほととぎすほしいまま」という代表作を久女が掛け軸に書いた作品は、力強い筆づかいが特徴で、久女の作品に込める思いが表現されています。
また、師である高浜虚子にあてた手紙は、今回が初めての公開で、念願の句集を作るための協力を求める内容が記され、俳句への愛情がうかがえる一方で、ほかの女性俳人に対する嫉妬も伝え、人間関係に悩む久女の一面を感じ取ることができます。
北九州市立文学館の中西由紀子主任学芸員は、「作品を通じて、久女の芸術に対するいちずな思いを感じてほしいです」と話していました。
この展示会は、北九州市立文学館で、２５日まで開かれています。

12月11日　12時21分

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