できごと【大阪から世界を読む】関西1.2万人…在日「総連」組織員が初投票の恐怖+(3/3ページ)(2011.12.11 12:00

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できごと

【大阪から世界を読む】
関西1.2万人…在日「総連」組織員が初投票の恐怖

2011.12.11 12:00 (3/3ページ)west政治
韓国国会で11月22日、野党の民主労働党員が催涙弾を持ち込み破裂させる騒ぎが起きた(聯合 共同)

韓国国会で11月22日、野党の民主労働党員が催涙弾を持ち込み破裂させる騒ぎが起きた(聯合 共同)

 針小棒大に騒ぎ立てるなよ、などと侮ることなかれ。アリの一穴という箴言(しんげん)もあるではないか。韓国には、例えば、民主労働党というやや北朝鮮寄りの政党があり、朝鮮総連が統一行動をとれば、1人2人ではあっても、同党の国会議員を誕生させる可能性もなくはない。

 選挙での投票は、民主主義体制下において、国民が唯一、政治への参画を保証された機会である。けれども、表面的な事象の背後に、何が起きるかも分からないデリケートな問題をはらんでいるとなれば、大事に至らぬよう意を用いるべきなのである。

 過日、鶴橋駅(大阪市生野区など)周辺に広がる日本最大のコリアタウンに食事に行き、店のおばちゃんと話す機会を得た。親族が韓国にいて韓国籍の特別永住者だと自称するおばちゃんは、実に気さくなお人柄で、「日本語は難しいね」などと口にしながらせっせと料理の準備をしてくれた。

 どういう経緯か、今となってはあいまいだが、つかの間、この在外投票の話題となったとき、にっこりほほえみ、ガッツポーズをしたおばちゃんの挙措が、今も鮮明に記憶に残っている。おばちゃんにとっては、初めての投票なのだから、心底にふつふつと流れる祖国への郷愁があるのだろう。

 けれども、そんなおばちゃんの思いとは裏腹に、日本にとっては、重大な問題を内包しているのだが、とその笑顔を目の当たりにしながら、しくしくと心が痛んだのである。

このニュースの写真

韓国大使館領事課で有権者登録を申請する人=11月13日、東京都港区
初の在外投票を前に、大阪市生野区で、在日韓国人に向けて開かれた勉強会=11月12日

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