［できごと］【大阪から世界を読む】関西１．２万人…在日「総連」組織員が初投票の恐怖＋（2/3ページ）（2011.12.11 12:00）

　言うまでもなく、北朝鮮との間には、日本人拉致事件が横たわっており、核開発問題も未解決のままである。ことのほか、拉致事件の解決は、日本国中が願ってやまない「国家的悲願」であり、それには６カ国協議の構成メンバーである韓国との連携が欠かせない。

　それでなくとも国家間の利害が交錯し、運営もままならない協議である。あまつさえ、連携を図るべき韓国の出方に北朝鮮の影響が及ぶとすれば、どんな結果を招来するか、火を見るより明らかであろう。

　政府関係筋などによると、現在、朝鮮総連の組織員は全国で約８万人から約８万５０００人おり、北朝鮮籍の所有者は約５万人から５万５０００人、韓国籍を有しているのは約３万人。韓国籍所有者は、関西地方がことさら多く、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山の２府４県で約１万２０００人を占め、約４０％が居住していることになる。

　朝鮮半島関係筋はこんな見立てを披露する。

　「朝鮮総連の組織員の数が選挙を大きく左右するほどのものではない。けれど、『影響力を行使できる』というのは厳然たる事実である」

　「選挙活動をすることで、日韓両国に言いしれぬ動揺を誘えば、外交的には成果を出したことになる。実際、彼らはすでに、チラシを配ったり、集会をしたりして、仲間に投票を呼びかけている」

笑顔のオモニ…蟻の一穴