政治【高木桂一の『ここだけ』の話】「もっと国民のために汗をかきたい…」自衛隊員の叫びを聞け! “終わりありき”の除染作業+(4/5ページ)(2011.12.11 17:00

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【高木桂一の『ここだけ』の話】
「もっと国民のために汗をかきたい…」自衛隊員の叫びを聞け! “終わりありき”の除染作業

2011.12.11 17:00 (4/5ページ)放射能漏れ
自衛隊による警戒区域の除染活動の拠点となる場所の除染活動の様子が報道陣に公開され、福島県・浪江町役場前では、側溝にたまった高線量の落ち葉などを撤去する作業などが行われた =8日午前、福島・浪江町(大西史朗撮影)

自衛隊による警戒区域の除染活動の拠点となる場所の除染活動の様子が報道陣に公開され、福島県・浪江町役場前では、側溝にたまった高線量の落ち葉などを撤去する作業などが行われた =8日午前、福島・浪江町(大西史朗撮影)

 この陸自中堅隊員によると、被災地に派遣された自衛官が最も喜びを感じた場面は、被災された人々から「ありがとう」と声をかけられた時だったという。

 「これは本来の任務に対してだけではない。被災者の重たい荷物を持ってあげても『ありがとう』と言ってもらえた。身近な被災者と接しているからこその支援にやりがいがあるのだ」

 被災地での自衛隊員の任務はさまざまだった。遺体捜索任務、物資輸送任務、風呂たき支援、調理支援…。これらの任務は各部隊ごと割り振られ、おおむね固定されていた。

 わけても隊員に一番うらやましがられた任務は風呂たき支援だったそうだ。理由は、被災者の誰もが「ありがとう」と言ってくれたからだという。

 「任務を遂行する自衛官の喜びは『ありがとう』の一言に尽きる。お金などの手当などいらない。ただ、苦しんでいる人々から『ありがとう』の言葉をいただきたいのだ」。陸自中堅隊員はそう話す。

 現場の自衛官が望んでいるのは、国民と直結した任務なのだ。

技術より労力

 2~3カ月ほど前のことだ。福島県内のNPO法人が実験的に個人宅の除染作業を行った。一戸の住宅と周辺の除染を数人で一日がかりだったが、結果的に人が居住するに安全な数値まで汚染量を下げることができたという。

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自衛隊による警戒区域の除染活動の拠点となる場所の除染活動の様子が報道陣に公開され、福島県・富岡町役場前ではモミジが紅葉する中、土の表面をはぎ取る作業などが行われた =8日午後、福島・富岡町(大西史朗撮影)
福島県浪江町役場の庁舎周辺で側溝の除染作業をする自衛隊員=8日午前

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