政治【高木桂一の『ここだけ』の話】「もっと国民のために汗をかきたい…」自衛隊員の叫びを聞け! “終わりありき”の除染作業+(1/5ページ)(2011.12.11 17:00

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【高木桂一の『ここだけ』の話】
「もっと国民のために汗をかきたい…」自衛隊員の叫びを聞け! “終わりありき”の除染作業

2011.12.11 17:00 (1/5ページ)放射能漏れ
自衛隊による警戒区域の除染活動の拠点となる場所の除染活動の様子が報道陣に公開され、福島県・浪江町役場前では、側溝にたまった高線量の落ち葉などを撤去する作業などが行われた =8日午前、福島・浪江町(大西史朗撮影)

自衛隊による警戒区域の除染活動の拠点となる場所の除染活動の様子が報道陣に公開され、福島県・浪江町役場前では、側溝にたまった高線量の落ち葉などを撤去する作業などが行われた =8日午前、福島・浪江町(大西史朗撮影)

 東京電力福島第1原発事故に伴う半径20キロ圏内の警戒区域の除染作業で、7日から陸上自衛隊が派遣された。東日本大震災後の自衛隊の被災地での活動は、被災者のみならず日本国民に「感謝」の思いを強くさせた。しかし、今回の政府による除染作業への陸自派遣決定にあたっては、陸自内からも疑問の声が上がっている。ある自衛官は「われわれはもっと国民のために汗をかきたい」という悲痛な叫びを上げた。

 陸自の活動期間は7日から2週間の予定で、福島県内の駐屯地から、放射線対処能力のある部隊を含む約900人が派遣されている。民間業者を主体に年明けから始まる本格的な除染作業を前に、同県楢葉、富岡、浪江3町と飯舘村の役場庁舎を除染して作業拠点を整えるのが、彼らの任務だ。

 隊員らは放射線量を測定しながら、高圧洗浄器や金属製のブラシで庁舎を洗浄するほか、必要に応じて重機で土砂を取り除いたり、植え込みを伐採したりしているという。

ホットスポットの除染こそ優先すべき

 むろん、自衛隊が除染作業に参加することは歓迎すべきことだ。しかし、なぜ今、半径20キロ圏内の警戒区域の除染なのか、大きな疑問を抱かざるを得ない。優先してやるべきは現在、人々の居住地域の除染ではないのか。

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自衛隊による警戒区域の除染活動の拠点となる場所の除染活動の様子が報道陣に公開され、福島県・富岡町役場前ではモミジが紅葉する中、土の表面をはぎ取る作業などが行われた =8日午後、福島・富岡町(大西史朗撮影)
福島県浪江町役場の庁舎周辺で側溝の除染作業をする自衛隊員=8日午前

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