西日本新聞

「自殺のサイン」見逃さない 11日、田主丸町で講座

2011年12月11日 01:09 カテゴリー:九州 > 福岡
ゲートキーパー養成講座の受講生に配られるピンバッチとハンドブック

 身近な人に「眠れていますか」と声掛けすることで、うつ病の傾向や自殺のサインに早く気付こうと、久留米市保健所と市民グループが、自殺予防に目を配る市民「ゲートキーパー」の養成に取り組んでいる。担当の保健師、渋田雄飛さん(28)は「悩みや心の病は行政だけでは把握が難しく、市民の力に期待している」と話す。11日午後2時、本年度最後となる養成講座を、久留米市田主丸町常盤の田主丸勤労青少年ホームで開く。参加無料。

 市保健所によると、久留米市内の自殺者は2009年75人、08年68人、07年81人と高止まりしている。自殺者のうち75%に精神疾患があり、その半数はうつ病という。

 市保健所は本年度から、久留米大医学部の内村直尚教授(神経精神医学)を講師に招いたゲートキーパーの養成講座を開始。10、11月に開いた2回の講座には計189人が受講した。

 ゲートキーパーは英語で「門番」を意味し、自殺につながる悩みや病気を入り口で解決するのが狙い。身近な人に声を掛け、十分な睡眠や食事を2週間以上とれなくなっている場合などに、保健所に相談したり、専門医を紹介したりする。

 久留米市では現在82人が登録。資格や経験は必要なく、養成講座を受けた後、保健師や養護教諭などが中心となってつくる市民グループの研修会(月1回開催)に参加すれば登録される。ゲートキーパーの女性は「大事なのは相手に寄り添うこと。誰にでもできる」と強調する。

 市は、うつ病などが疑われる人との接し方や、専門医がいる病院などを記載したハンドブックも作成。養成講座で配るほか、保健所窓口でも無料配布している。ゲートキーパーの問い合わせは市保健所保健予防課=0942(30)9728。

=2011/12/11付 西日本新聞朝刊=

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