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2011年12月10日

鈴木宗男・・・無実の人間が、有罪判決を受ける、日本の裁判所の異常な実態




「鈴木宗男は、警察・検察の裏金作り=国民の支払った税金への「ドロボウ」行為を問題化したため、逮捕され刑務所に送られた」、

http://alternativereport1.seesaa.net/article/239456050.html


「鈴木宗男は、なぜ無実でありながら刑務所に入らなければならなかったのか」、より続く。

http://alternativereport1.seesaa.net/article/239192246.html




 ワイセツ図画販売目的所持。いわゆるポルノDVD、写真等を販売していた者に適用される刑法である。こうした犯罪の刑事裁判は、かなりの頻度で地方裁判所では開かれている。

 法廷では検察が、真面目な顔で「ワイセツDVDのタイトル」を大声で読み上げる。「クリームレモン」、「セーラー服と一晩中」等々、ワイセツなタイトルが、検事のキマジメな口調で絶叫され、法廷に響き渡る。傍聴席からは、失笑が起こる。

検察が、「裁判長、こんなものを売っていたのです」と言わんばかりに血相を変え、眼をムキ、大声でタイトルを読み終わると、裁判官は首を縦に振りながら、いかにも「ケシカラン」という表情をする。お粗末にも、DVDには犯人の住所と本名が発行元として印刷されている事も、しばしばある。犯人は、裁判官に質問され、住所、氏名を述べる。DVDに印刷されていた発行人の住所、氏名を検察が読み上げる。完全に一致している。 もはや、言い逃れは不可能になる。

裁判官が、被告に 、「あなたが、これを作成、販売していたのですか」 と質問する。

被告は、 「とんでもない、私ではありません」 、と否認する。

傍聴席からは、再び失笑が沸き起こる。住所、氏名が完全に一致していても、犯人は否認する。裁判では良くある風景である。

 後に、被告は有罪判決を受け、裁判は終了する。被告が高等裁判所に控訴しなければ、判決は確定し、一定期間後に証拠品のDVDは焼却処分にされる。もちろん書類に「焼却」という赤いハンコウを押すだけで、実際に焼却したかどうかは誰も確認しない。部外者による確認は不可能である。

 裁判が終了すると、法廷で、真面目な顔で、いかにも「ケシカラン」と言う顔をしていた裁判官が、そそくさと証拠品保管係の所にやって来る。

「君、さっきのDVD、12枚、よろしくね」 。

証拠保管係が、「はい、分かりました」 と元気良く返事をする。

ポルノDVDはコピーされ、地方裁判所の裁判官と、その上司の高等裁判所、最高裁判所の裁判官、そして検察の検事に「配布」される。



 法廷で、検察=検事の主張が正しいか=有罪か、被告の主張が正しいか=無罪か、を公正中立の立場で判断しなければならないのが、本来、裁判官である。しかし、実際には、検事は、裁判官達を飲み食いの宴会に「無料」で招待し、「奉仕」を行っている。

官官接待である。この接待費用として、日本全国の警察組織から「上納」されてくる、警察組織の上納金が使われる。前回記事で記載した、警察組織の裏金である。

検事は、検察が逮捕・立件した人間=被告を全員有罪にして欲しい。自動車販売の営業マンが、1ヶ月に何台の自動車を売ったか、が営業成績になるように、検察官は何人の有罪判決を勝ち取ったかが、「営業成績になる」。

そのため、裁判官を飲み食いの宴会に「無料」で招待、接待する。裁判官に対する、「事実上の、ワイロである」。

警察の捜査の仕方に異常があっても、証拠が警察のデッチアゲであっても、どう見ても犯人が無罪であっても、裁判官は「必ず有罪判決」を出す。無罪にすれば、飲み食いの宴会に招待してくれた検事の「顔に泥を塗る」事になる。裁判官は、貴重な地方名産の地酒をわざわざ探して来てくれ、盃に酌をしてくれた検事の「恩に報いなくてはならない」。裁判官は、犯人に何の恩義も感じていないが、検事には地酒と接待の恩義がある。

借りは返さなくてはならない。

この地酒を探すのは、地方の検事、警察署長、その部下の警察官の「仕事」である。要求された「裁判官の好物」を適切に素早く調達した者が、地方から中央官庁へと素早く出世する。

 日本では、警察に逮捕された人間の99%が有罪判決を受ける。これ程、有罪率の高い国は、世界中でも日本だけである。警察・検察は、まるで神様のように絶対に過ちを犯すことが無く、完璧であるという「神話」が、この官官接待によって、デッチアゲられる。そのカラクリは、検事による、裁判官への酒池肉林の「無料提供=ワイロ」である。

正義と真実は、裁判所の門前で立ち止まる。正義と真実と公正、法の下での平等は、裁判所への入所を門番によって「拒否される」。

裁判所とは、検察官と裁判官が、「この前、いっしょに飲んだ時は、お互い楽しかった」という、「国家官僚同士の、仲良しクラブの連帯感を確認するための」社交場である。

国家官僚は、常に国民・市民の税金を「喰いモノ」にしている。国民・市民を「ツケ上がらせておけば」従順に税金を納めなくなり、国家官僚に逆らうようになる。裁判所では、「極めて理不尽な理由で、意図的に、常に、市民・国民が敗訴させられる」。国家官僚=裁判官=検察が、どれほど理不尽で、暴虐無尽な事を行い主張しようと、常に市民・国民は、それに逆らう事が許されず、黙って国家官僚に屈服する「べきである事」、誰が支配者であり、誰が税金を黙って納める「べき」納税奴隷であるかを、徹底的に国民・市民に対し、教育する場所が裁判所である。

 99%の有罪率という、異常な数字は、無実の人間の多くが「犯罪者として刑務所に送り込まれている」事実を示している。この99%の数字を支えているものが、日本全国、津々浦々で日々、行われている警察署内部での「裏金作り」であり、その裏金作りは、国民の税金を警察組織が総力を上げ「ダマシ取る、サギ行為、犯罪行為」である。


 こうした検察による宴会・接待の「返礼」は当然、裁判官も、検事に対して行う。非合法なワイセツDVDのコピーを入手し、検事にプレゼントするのが「暗黙の約束」である。官官接待の宴会の席では、裁判官と検事が酒を酌み交わしながら、ポルノDVDの話に「花が咲く」。

 そして、裁判官の「命令」通りに、ポルノDVDを「必要な数」だけコピーし、検事に郵送した証拠品保管係は出世が早い。コピーは、時間外に残業し行われるが、もちろん税金から、年間に多額の残業代がポルノDVDのコピー行為に対し、支払われている。


 なお、証拠として押収された麻薬、覚醒剤は、どこへ行っているのか?

推して知るべし、である。



*・・・逮捕され留置所で孤立無援になる「被疑者」に対し、警察、検察は巨大組織であり、税金で給与を与えられながら、24時間体制で、逮捕された人間を有罪にするための「証拠探し」を行う。時間と資金は、警察=検察には無限にある。一方、逮捕され留置所に入れられた人間には、自分が無罪である事を証明する自由も、資金も、時間も無い。留置所に入れられ、外に出る事さえ出来ない。

 この不平等な留置所のシステムが、逮捕された人間に対し圧倒的に不利に、検察に対し圧倒的に有利に働く。

 裁判で有罪判決が出ていない人間を、「牢」に拘束する事自体が、違法な犯罪行為である。この犯罪を、警察自身が公然と行っている。この留置所の存在は、世界各国から、「日本の警察の独裁体制」のシンボルとして、人権侵害として非難を浴びている。

 本来、裁判官は、こうして圧倒的に弱者である逮捕された人間の味方をし、厳密に警察の捜査、証拠を吟味するチェック役を担うのが仕事であり、民主主義を徹底化すればする程、裁判官は検察と対立関係にならなくてはならない。裁判官が検察・警察と対立する事によって、初めて警察に対し弱い立場の国民・市民の「最低限度の人権」が保たれる。

 この民主主義の原理・原則に対し、逆に、裁判官が検察と一体化、癒着する事は、ワイロの次元を超えて「民主主義と人権の死」、「法治国家の死」を意味する。その意味で既に日本は、法治国家でも民主主義国家でもない、警察独裁国家である。

posted by 00 at 17:01 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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