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消費税増税の翼賛包囲網 - 神野直彦、金子勝、湯浅誠、
消費税増税の問題について、マスコミは毎日のように報道を流しているが、論議は全く盛り上がっていない。報道が、消費税増税を既成事実として前提したもので、賛否を問う内容になっていないからだ。何年も前から同じパターンだが、社会保障の話とセットで、医療や年金の財源のために引き上げるという説明が繰り返され、異論を差し挟む余地がない報道になっている。特に政府公報であるNHKがその論調で塗り固まっていて、大越健介のNW9に典型的なように、消費税増税反対など論外という空気が極まっている。賛否の論議はすでに終わったという態度であり、論議を戦わせて視聴者に見せる配慮が全くない。その影響からか、マスコミ報道の中に反対論の声が全く上がらず、公論として、消費税増税反対の立場は消えた形になってしまっている。ところが、実際には、世論は消費税増税に反対が多く、大越健介でも「世論の賛否は拮抗している」と言っている。世論の賛否が拮抗しているのに、反対の議論がマスコミに出ない。マスコミ報道の構図において、消費税増税反対派は、恰も最後まで駄々をこねている非常識でわがままな幼児の集団の如く看做され、大越健介がこれでもかと「正論」を吐き重ねて説得し、「理解を求める」というフィクションが仕立てられている。それがまかり通るのは、現実に反対派の論陣が弱いからだ。


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by thessalonike5 | 2011-12-08 23:30 | Trackback | Comments(5)
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Commented at 2011-12-08 19:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by liberalist at 2011-12-08 22:11 x
日本の左派はマクロ経済を知らず、かつ経済成長を否定する傾向にありますから、福祉の増進を図るためには、増税するしかないという思考に行き着くのでしょう。
経済成長による、税の増収など、あり得ないと。もう日本は経済成長しない、しなくて良いと。

もっとも、デフレ不況下における、増税では”税収は増えない”から、福祉はますます切り捨てられていくだけなんですけどね。
増税→可処分所得減少→景気悪化→失業、賃下げ→更なる増税のまさに負のスパイラル。

政治思想や外交安全保障においては右の評論家(中野剛志、三橋貴明)の方が、増税反対で、かつ公共投資による雇用創出と賃金上昇という経済左派的なことを言っているような気がします。左派は三橋貴明本でも読んで、少しはマクロ経済と社会保障を勉強した方が良い。

頼むから、誰か湯浅誠にマクロ経済と日本の国家財政を教えてやって欲しいものです。何なら自分がレクチャーしに行きたいぐらいですが。
Commented by minmin at 2011-12-08 22:37 x
いつもうなずきながら拝読しております。

当方には、ゼネコンに勤める弟がおりますが、20年近く前、弟は、ゼネコンは国が絶対につぶさないから・・と(会社の人に言われたのか、大学教授に言われていたのか)入社した時に言っておりました。

バブルが弾けた頃で、まだ国(今はなき建設省とその官僚?)に対する信頼があった時代です。

当時のゼネコンの職場は、高度成長期を支えた土日も休みなく働くという社内風土が残っていて「日曜が休みになっただけお前らはいいな」と上司に言われたと言ってましたが、入社以来、休みはただ疲れて眠る日曜だけで、それも突貫工事になると何週間も休みなく・・毎日早朝から深夜まで働いています。

そんなに働いているのに、給料は下がり続け、会社は「銀行から言われている」と社員をリストラし続け、、働いている人の仕事量はドンドンと増えています。
弟は40にして独身の為、そんな生活を続けていますが、弟を見ていて、その日々の仕事で生み出した富がどこに流れていっているんだろうか..と考える事があります。
Commented by minmin at 2011-12-08 22:38 x
長々とすみません、続きです。
//////////////////
父親の時代は高度成長期で、父も体を壊しながらも休みなく働いた中小企業の経営者でしたが、それなりに豊かになっていくのも実感しつつの時代だったように思います。

私たち庶民というのか、この国に住んで治安維持にも貢献しながら生活している人々の、この閉塞感のエネルギーが、どこに向かうかと思うと、ファシズムの先の諍いでないと良いのですが。
Commented by さくら at 2011-12-10 19:45 x
積極財政と累進課税の両輪が、内需を支え財政収支を好転させることは、理論的にも歴史的にも明らかなのですが、それを掲げて実行しようとする政治が無いのです。

ブログ主様が記事にされた如しで「公論」は真逆。均衡財政と一般消費税の宣伝ばかり。デフレや格差を深刻化させる最悪の政策が、さも当然のように言われています。この的外れの政策を「公論」として信じるよう強いられている私たち国民は、まるで裸の王様のように馬鹿扱いされているのでしょう。

しかし裸は裸です。そこに服はありません。私たち国民は何とかして正気に戻らないと。詐欺師たちに丸裸にされてからでは遅すぎます。
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