エンタメ【甘口辛口】一体何が… 奥山さん「仕事が減った」、周囲にこぼしていた2011.12.11 11:39

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【甘口辛口】
一体何が… 奥山さん「仕事が減った」、周囲にこぼしていた

2011.12.11 11:39 甘口辛口
奥山英志さん

奥山英志さん

 愛知県の双子姉妹きんさんぎんさんは、100歳を超えてから国民的アイドルになった。1990年代のヒトコマだが、その裏ではTVリポーターの存在も大きかった。中でも、フジテレビのワイドショーで活躍した奥山英志さんは、その筆頭格だ。福々しい笑顔を懐かしく思い出す人も多いに違いない。

 今年9月に行方不明と報道されたが、奥山さんとみられる遺体が4月に調布市の神代植物公園で発見され、警視庁がDNA鑑定で確認を急いでいることが先日、分かった。事実とすれば享年61歳。自殺か病死とみられる。元祖・事件リポーターと呼ばれたが、ここ数年は周囲に「仕事が減った」とこぼすこともあったという。

 実は筆者も一緒に、きんさんぎんさんを取材したことがある。身長1メートル76、体重100キロの巨漢だった奥山さん。50センチ近く背の低い2人に決して上からマイクを向けなかった。職業柄、当然かもしれないが、背中を丸め、同じ目線でゆっくり語りかけるように質問。だからこそ、きんさんぎんさんの笑顔が輝いていた。

 元同僚のリポーターで、現在は台東区議の阿部光利氏は「視聴者が何を知りたいか、どうすればきちんと伝わるかを第一に考える人でした。一言で言えば、伝えるプロ。事件現場で緊迫感を出すために、歩きながらのリポートを始めたのも彼。日航ジャンボ機墜落現場には、リポーター一番乗りでした」と証言する。

 生涯独身を貫いたが、お酒が好きで若いリポーターにアドバイスすることも。精算の時、足らない分は必ず「俺が出す」と払う親分肌でもあったという。どんな世界でも、学ぶべき引き出しの多い人は頼もしい。奥山さんも、その1人だったと思いたい。(サンケイスポーツ 森岡真一郎)

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