2011年 12月 11日
千足古墳 石障搬出始まる
国指定の史跡、岡山市の千足古墳で貴重な文様が描かれた石が保存のため石室から運び出されました。千足古墳は全長74mの前方後円墳で、石室の中に描かれた「直弧文」と呼ばれる魔よけの彫刻が雨水がしみこんだ影響ではがれていました。搬出は保存のため行われたもので文化庁の職員などの立ち会いのもと、彫刻のある石が入ったケースをチェーンや滑車で吊り上げて石室から運び出しました。岡山市の埋蔵文化財センターでは文様の状態を詳しく調べた上で保存処理を進める方針です。文化庁によりますと石室の一部を解体して劣化した装飾を取り外すのは奈良県明日香村の高松塚古墳などに続き、全国で3例目ということです。

落語とオペラがコラボ
落語とオペラを組み合わせたユニークな公演が、高松市で行われました。この催しはオペラに馴染みのない人でも気軽に楽しんでもらおうと音楽の愛好家団体が企画したものです。会場ではパリを舞台に男女が繰り広げる喜劇、「メリー・ウィドウ」を香川県在住の落語家、桂こけ枝さんが軽妙な語り口で説明し、訪れた人たちはオペラに落語というユニークな組み合わせの公演を楽しんでいました。またホールのロビーでは県内の芸術家による陶芸やガラス工芸などの作品の展示即売会も開かれ、にぎやかな雰囲気に包まれていました。