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2011年12月10日12時21分

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深く楽しく新聞フル活用 新潟・長岡の大島小、NIEで「学校賞」

写真:エネルギー問題を報じる新聞記事を切り抜き、主張や政策を整理する6年生たち=昨年11月25日拡大エネルギー問題を報じる新聞記事を切り抜き、主張や政策を整理する6年生たち=昨年11月25日

写真:新聞コーナーで小学生新聞を読む児童たち=いずれも長岡市立大島小学校提供拡大新聞コーナーで小学生新聞を読む児童たち=いずれも長岡市立大島小学校提供

 新聞を授業に生かすNIE(Newspaper In Education)に取り組む新潟県長岡市立大島小学校(大山明雄校長、児童725人)が、日本新聞協会の第2回「いっしょに読もう! 新聞コンクール」で「学校賞」を受賞した。特別支援学級を含む全学年が新聞記事を使って授業をしたり、新聞に親しんだりする活動が評価された。

 「学校賞」は全国の小、中、高校から、大島小を含む10校が選ばれた。

 大島小は、先生たちが「分かりやすく伝え合う子の育成」を指導研究の中心にすえている。NIEの研究指定校になった昨年度と今年度は「新聞に親しみを感じさせ、表現意欲を引き出す活用法」に力を入れた。

 1年生の授業では、新聞写真を見せて、どんな擬態語がふさわしいかや、どんな話がされているかを想像した。2年生は、天気欄を使って「海の日」に一番多い天候を調べ、算数の授業でグラフに表した。

 3年生は道徳で、朝日小学生新聞で記事になった目が不自由な画家を取り上げ、失明後、再び絵を描き始めたのはなぜか、などを考えた。4年生は、いろんな新聞や記事からグラフを探し、折れ線グラフと棒グラフの使い分けを調べた。

 5年生は同じ日の新聞でも配られる地域によって写真や見出し、レイアウトが変わることもあることを実際の新聞を比較しながら学んだ。6年生は「エネルギー消費社会」というテーマに沿った記事を選んでリポートを書いて朝の会で発表したりした。

 特別支援学級では、自分が生まれた日の新聞の天気予報やテレビ番組などを、昭和30年代生まれの担任教諭の誕生日の新聞と見比べた。

 今年の5年生の社会科の授業では、タイの洪水被害で日本の自動車メーカーの生産が一時ストップしたニュースを、海外から部品を取り寄せて組み立てる日本の工業を学ぶ教材とした。NIE担当の大原有喜教諭は「今起きているニュースが、そのまま学びにつながっていると子供たちは実感した」と話す。

 玄関近くの新聞コーナーで、児童が毎日交代で新聞を読む光景は当たり前になった。廊下には、クラスや学年で決めたテーマに沿った記事のスクラップが張り出されている。中には、授業で習っていない円高の影響を調べた学年もある。

 大原教諭は「新聞を通じて社会に目を向ける子供たちの姿勢が何よりうれしい。教科と記事をどう結びつけるか、私たちも授業の工夫の仕方を学びたい」と語る。(松本英仁)

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