できごと【激動!橋下維新】次期市長「冬将軍」に震える市議「3派体制」+(2/2ページ)(2011.12.11 07:51

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できごと

【激動!橋下維新】
次期市長「冬将軍」に震える市議「3派体制」

2011.12.11 07:51 (2/2ページ)west政治

積極アプローチ

 橋下氏の市政運営で最初の難関が、市議会対策だ。これまで、最大会派ながら過半数をもたない維新の前に公明、自民、民主系の3派が立ちはだかり、維新が提出した教育・職員基本条例案をたちまち否決するなど結束をみせてきた。今後も3派が反対すれば、予算や人事などの重要案件も立ち行かなくなる。

 維新がまず狙うのは、ダブル選で中立を保った第2会派の公明との協調だ。仮に公明の協力を得られれば過半数を得られるため、橋下氏自身が市議団幹部と会談するなど積極的なアプローチを展開する。

 維新の接近に、公明は応じるのか。ある市議は「(市長選の)橋下氏の75万票という得票は重い」と語る。維新サイドは自民、民主への接触も進めるが、他会派への提案をまず公明から打診するなど、3派体制に揺さぶりをかける。「(連携に)相当近づいている」。維新市議は手応えを感じている。

ちらつく“白旗”

 切り崩しのような維新の攻勢に、3派側にはひずみも見え始めた。例えば、市議会各会派の幹事長が集まる会議の前には、3派の幹事長が協議するのが通例だったが、ダブル選後は1度も行われていない。「3派体制はもう難しいかもしれない」と先の公明市議。民主系市議も「なし崩し的になくなってしまうかもしれへんな」とつぶやく。

 関係者の間には、橋下氏が影響力を広げていけば、維新、公明の連携のほか、将来的に自民が加わる「新3派体制」や、民主も加わった非共産の「オール与党体制」になるのではないかといった憶測も飛ぶ。

 既成政党サイドは“白旗”を上げてしまうのか。自民議員は「民意は重要だが、平松氏に投じられた52万票の重さもある。それを忘れてはいけない」と、かみしめるように語った。

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