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【スポーツ】

鈴木明子 SP2位 真央のためにも…

2011年12月11日 紙面から

女子SPで2位となった鈴木明子の演技

写真

◇フィギュアスケートGPファイナル<第1日>

 ▽9日▽カナダ・ケベック▽男女ショートプログラム(SP)など▽グランプリ(GP)シリーズの上位6選手による対戦▽ペン・田中一正▽カメラ・内山田正夫

 浅田真央(21)=中京大=が欠場、5人で争う女子SPは、鈴木明子(26)=邦和スポーツランド=が、冒頭の新連続ジャンプには失敗も、61・30点で2位につけた。トップはカロリナ・コストナー(イタリア)。9日に急死した浅田の母、匡子(きょうこ)さんを悼み、鈴木のほか高橋大輔(25)=関大大学院、羽生結弦(17)=宮城・東北高=ら日本選手団はジャージーに喪章を着け、浅田の思いも胸に奮闘した。会場には、浅田を応援する横断幕も掲げられた。

 自分が今できるすべてを出した。リンクに立てなかった真央のためにも滑った。3季連続出場の鈴木が、過去最高のSP2位発進。「最初にミスをしたけど、気持ちを立て直して、見せるところは見せられた」と納得の表情を浮かべた。

 冒頭の3回転−3回転の連続ジャンプ。「先週初めて成功した」というフリップ−トーループの新連続ジャンプにトライして失敗。「甘くないな」と苦笑したが「挑戦できる場と感じたので思い切ってやってみた」と後悔はなかった。その後はジャンプ、スピンをしっかりとまとめた。

 真央の母の死は、この日朝知った。「彼女(真央)は彼女で滑りたかったはず。代わりはできない」と目を潤ませ「その分、自分ができる滑りをきっちりこなそう」と強い思いを示した。図らずも背負った日本代表の看板。「(会場に)たくさん日の丸が揚がっていて心強かった」と期待に応えた。

 フリーは、スケートカナダで1位になった。自信が持てる演技で、逆転優勝も十分可能だ。「NHK杯はフリー後半で崩れたので、しっかりと滑りきりたい」。優勝すれば最年長のファイナル制覇。真央がいなくなったファイナルで、進化する26歳が偉業に突き進む。

 

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