練習再開を前にランニングで体を動かす(左から)高木、新井、磯村=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスが今季最後のタイトルである天皇杯奪取に向けて、11日から練習を再開する。21日の天皇杯4回戦(瑞穂陸)はJ1リーグを勝ち点1差で及ばなかった柏とのリベンジマッチ。愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターでは10日、MF磯村亮太(20)らが自主トレで汗を流した。
3日のJ1リーグ最終の新潟戦(東北電ス)後、10日間のオフに入っていたグランパスが少しずつ動きだした。磯村のほかにもGK高木、西村、楢崎、DF新井、MF田中輝、FW永井らが次々とやってきては、ランニングなどで汗を流した。
磯村はこの日の練習後、契約交渉の席に着いた。今季はJ1の20試合に出場、初先発した6月18日の大宮戦から3試合連続得点を記録。契約自体は公式戦出場450時間以上をクリアし、今年7月、年俸の上限がないA契約へ移行した際に見直しているので、来季以降もプレーすることは決まっている。
周囲の期待を感じているが、磯村は満足していない。「試合に出たときイメージ通りのプレーができず、課題ばかりが見つかった。来年はもっと試合にも出たいし、点も取りたい」と貪欲にレベルアップを求めている。オフ中はボールトレーニングではなく、走ることを中心に体は動かしてきた。「オフ明けはフワッとした感じで練習に入ってしまうのが一番怖い」と表情を引き締めた。ただ精神面は充実している。「柏が相手なので気持ちはより入っている」と意気込んだ。
ストイコビッチ監督はV逸が決まった新潟戦後、「まだ今シーズンは天皇杯が残っている。ホーム(瑞穂陸)で柏を迎えたい」、6日のスポンサー報告会でも「柏を打ち負かしたい」と話し、ファイティングポーズを取り続けている。柏は現在、J1王者としてお膝元の豊田スタジアムでクラブワールドカップ(W杯)を戦っている。勝ち点1差の2位でわずかに届かなかったその舞台への思いも込めて、21日の天皇杯4回戦への準備が始まる。 (伊東朋子)
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