広島

　広島高速５号二葉山トンネル（東区）の建設問題で、県と広島市は８日、東区中山西２の２カ所で、追加のボーリング調査を始めた。

　同調査は、県と市、広島高速道路公社が設置する安全検討委員会が昨年８月、６カ所で地質や地下水などを調べるために実施を決定。県と市は「調査地直近の住民の理解が得られた」として、中山西２の同公社所有地と農道で調査を始めた。９日には牛田東１の市道でも始める予定。

　市などは来年２月の次回検討委には、調査結果を報告したい意向。残る３カ所についても「周辺住民の方の理解を得て、順次やっていきたい」としている。

　一方、トンネル建設に反対する住民団体からは、調査そのものに反対する声が上がっている。市道路計画課高速道路整備担当の木谷淳一課長は取材に対し、「調査は事業推進のためではなく、どんな影響が出るか把握するため」と説明した。【樋口岳大】