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政治
【名言か迷言か】普天間移設「県外やめた」もやめちゃった鳩山氏
一川保夫防衛相に対する問責決議案が9日、参院本会議で可決された。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)は日米両政府の返還合意から既に15年が経過。だが、地元沖縄の民主党政権に対する不信感は頂点に達しており、移設が進展する気配は見えない。
その普天間問題をめぐり今週、新たに飛び出した発言が政府内に波紋を広げた。
「(名護市)辺野古以外を探す努力を続ける必要がある」
5日の講演で、こう力説したのは鳩山由紀夫元首相だ。藤村修官房長官は翌6日の参院外交防衛委員会で、「真意を聞きたい。(移設先は)さまざま模索し、すでに探し尽くしたというのが私の見解だ」と疑念を表明。
玄葉光一郎外相も同日の記者会見で、「特にコメントはない。私としては私の立場で一つ一つ(沖縄との信頼関係を)積み重ねをしていく」と突き放した。
鳩山政権で失墜した日米関係を修復するため、政府は2006年に日米で合意した現行案の辺野古移設に向け、沖縄の理解を得るべく年内の環境影響評価書提出の準備を進めている。
そんな中での鳩山氏の発言。首相在任中、県外移設を模索したかと思えば、「辺野古(案)は生きている」「(辺野古以外の)腹案がある」など数々の「日替わり」発言で日米両政府を翻弄した鳩山氏。
散々、問題をこじらせた揚げ句、昨年5月には「学べば学ぶほど海兵隊の存在が沖縄の米軍全体の中で連携、抑止力が維持されている」と述べ、日米両国民をあぜんとさせ、あえなく鳩山政権はズッコケた。
その後も、首相退任後の議員辞職を撤回し、管直人前首相の退陣工作が不発に終わると「ペテン師」呼ばわりもした。政治を極限まで茶番化してみせ、国民の政治不信を増大させた張本人でもある。
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